いい加減に辞めるべし





 故郷の名高い主宰に苦言するのは忸怩たるものがあるが、それでもあえて「いい加減に辞めるべし」と言いたい。一国の強権なる元首とその妻による全く無防備で不適切な行動、それも民との癒着を露にした行動が、その周囲の人たちに過度の忖度を押し付け、罪なき人を牢屋に入れ、罪なき人を自殺に追い込み、多くの罪なき取り巻きに虚言を強いているのです。


 強権であるが故に、周囲の配慮や忖度が大きいのは当然至極であり、それがために嘘に嘘を上塗りした虚像の泥沼状態を招き、国家は今、完全に停滞して麻痺しているのです。現在の国家情勢を考えると、総辞職という国家の停滞は許されることではありません。しかし、それでも今、真実の不合理を正さなければいけないのではないでしょうか。


 一度失った信頼を取り戻すと誓ったあなたに期待したのが間違いでした。権力者の奢りは脈々と影で蠢いていたのです。考えてもみなさい。煽てられて扇動された人は今牢屋におり、煽てて扇動した張本人は能天気に「いいね」をしているのですから、この不合理はあり得ません。このままだと、新たな自殺者を生むことでしょう。


 あなたは旧来の友のために政治をしているのですか。妻の名誉挽回のために政治をしているのでしょうか。いい加減に辞めるべきだと言いたい。そうでないと、末代の恥となります。国民はみな最初からちゃんとわかっていますよ。誰が嘘を言い、誰が嘘を言っていないか。



ラジオ生活





 ラジオから流れる穏やかな音の調べを、聴くでもなく聴かぬでもなく、徒然に日記などしたり、読書などしたり、料理などしたり、そんな時間はとても贅沢で優雅なことである。そのことに、この歳になってようやく気づいたのです。


 というのも、私はこれまで、暇さえあればテレビをつけ、走馬灯のように点いては消え、消えては点く画像を、右から左へ官能的に追っかけるテレビ信者だったのです。連呼するけたたましいコマーシャルの数々と全く無意味で低俗なバラエテイーの数々を、無機質な感覚でただただ流していたのです。最近、テレビがつまらないなぁ、そういう想いがラジオ生活のきっかけです。


 ラジオの調べはあくまでも穏やかであり、見る必要がありません。別の作業をしながら、必要な情報をキャッチし、不必要な情報を聞き流す訓練ができます。相撲中継にしても野球中継にしても、人も動きを想像できます。言葉の大切さ、言葉の背景にある情感、景色などを想像することができます。その訓練は脳を刺激し、脳の活性化に役立つのです。ゆったりとした時間の流れの中で、自分自身を見つめ直すことができます。ラジオの緩やかな調べの中で、今日の行動や気づきや反省を日記にしたためることは、老いらくの人生にとってとても大切なことだと思うのです。



メンテナンス月間




 超繁忙の年度末3月期を何とかやり終えた。落ち着いたところで、そろそろ山開きをしようと3ケ月振りに山小屋に行った。井戸を水源とする水道の元栓を開放したところ、室内からシャーッという水の音がする。慌てて室内に入ると、風呂場のシャワーカランから猛烈な勢いで水が出ていた。どうやら凍結によって破裂したらしい。ここに住む方の話では、何でも今年の寒冷は厳しく-15℃を記録したとか。


 年度末にフル稼働したせいか、最近、私の身体とともにパソコンも悲鳴をあげている。最も古いXP仕様のDELLはついに立ち上がらなくなった。DELLサポートに電話したら、最初は懇切丁寧なアドバイスを受け、とりあえずカバーをはずしてボタン電池を交換してみた。それでも回復しないのでもう一度DELLサポートに電話したら、今度は中国人らしいアドバイザーが電話口に出てきて、無味乾燥な返答しか返ってこず、最後は「基盤がだめになっている」と死の宣告で突き放される。それでもと気を取り戻し、パソコン工房に持ち込みワンコイン(500円)診断を受けたところ、15分の診断で回復した。なんだこりゃ。


 4月に入って早くも桜が満開になると、急に暑くなった。つい最近までダウンを着て室内暖房していたのに、4月に入ったとたんに半袖姿でいれる。真冬から一気に初夏が来た感じである。慌てて、布団の敷毛布を取っ払い、冬物から春ものに衣服の入れ替え整理をする。


 会社の引き出しを整理していたら、昨年の健康診断書が出てきた。「糖尿の兆候あり要再検査」とあった。忙しいことをいいことにそのままにしていた。思い立って受診したところ、やはり糖尿病手前の状態であった。食事療法をするようにとの指示を受ける。これまでも、たっぷりの野菜を最初に摂るなど食事には気を使っていたが、今後は好きな日本酒を控え、白米を五穀米に変更する。また、新商品の糖分カット炊飯器を購入する。


 そうこうしていると、歯医者から3ケ月に1度の定期検診のしらせが届いた。4月で大阪に転勤になるという友と別れた。入院の友を見舞った。4月は何かと人の出入りが多く、季節の変わり目に身体も機械も変調をきたす。人はいつも活動的であり続けることはできない。どこかで休息が必要であり、メンテナンスが必要である。どうやら、4月は私にとってメンテナンス月間のようである。



メダルへのそれぞれの思い






 連日の日本人選手の活躍に眼が離せない平昌オリンピックであるが、中でもメダルを獲得した選手の表情は、それぞれにその思いが伝わってくる。


 羽生選手は怪我が完治していないことを最後まで自身の中に収め、それでも怪我を乗り越えて滑り終えたという達成感が満ち溢れていた。怪我が完治していないという事実よりも、それを隠して滑りきらないといけない使命の方がどれだけ辛かったであろうか。それを乗り越えての金メダルは、彼の類稀な精神力と努力の賜物である。神がそれに応えたとしか考えられない快挙である。


 対照的なのが銀メダルの宇野選手である。「最初の4回転失敗に笑えた」の言葉どおり、まだ恐さ知らずの飄々とした態度である。オリンピックやメダルに特別な想いもなく、戦う相手を全く気にせず、欲も何もないあどけなさが残る。そこに彼の伸び代を大いに感じる。


 一番に感動したのは小平選手である。金メダルに最も近いと評されてそれを実行することの凄さに敬服するが、それ以上にうならせるのが彼女の沈着冷静な態度である。金メダルを獲得した笑顔に奢りも誇らしさもない。自然体のあの笑顔は、普段どおりにすれば勝てるという自信の表れである。そして彼女の凄さは、自身の金に酔いしれるのではなく廻りへの気遣いである。次の滑走の邪魔にならないよう、サイレントを観客に求める。銀メダルに終わった韓国選手を励ます。隅々にまで気遣いする態度は金以上であり大いに感銘した。


 メダルを獲得した選手のそれぞれのメダルへの思いを私自身に反映させたい。メダルを獲得した選手も獲得できなかった選手も、凄まじい努力をしてきたことを想うと敬服する。少しでも不遇な環境だと愚痴を言って努力を止めていないか。身体が思うに任せないと自棄になっていないか。自身のことばかり考えて廻りの人のことに気配りしているか。オリンピックを見て、私自身の言動の質を向上させたいと思う。



ルーツを辿る






 幼き頃、母は私に「長州藩士の子孫だから・・・・・」を繰り返し言った。1才で父親を亡くしたわが子に対する苦渋の励ましの言葉であったろうと、今になってわかる。歌の文句ではないが、正に「ボロを着てても心は錦」を、地で諭したのだろう。言葉だけで長州藩士の子孫を唱えるのではなく、母はときどき私を郷里である下関市の高杉の墓石に連れて行った。同心円状の墓石があり、その中央にあるのが晋作さんだよ、何周目かの、そら、あの墓石があなたの先祖さまだよと。それもまた、母の巧妙な励ましの演出だろう。大きくなってからもそう思っていた。しかしそのことを確認することは、母が亡くなるまでしなかった。そればかりか私は、そのことを真に受けて「長州藩士の子孫だから・・・・」という、人にとってはつまらないプライドであるが、私にとっては大切なプライドにすがって生きてきたような気がする。


 そんなこともすっかり忘れて還暦を軽く飛び越えて生きてきたが、数年前、そういえば私の先祖は誰だろうと、思い立って調べ始めることにした。手始めに、名字由来ネットに頼った。私の姓は「久永」であり、全国でも珍しかろうと思ったが、名字由来ネットよると全国に5100人もいるらしいことがわかった。ただ、山口(長州)と鹿児島(薩摩)に大きく偏っている。さらに名字由来ネットには、「現島根県西半部である石見国村智郡久永庄がルーツであり、清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)新田氏流などに見られる」と記してある。


 名字由来ネットをそのまま信ずることはできず、自身の手で調べようと決めた。過去帳から系譜を作り始め、本籍がある下関市役所から謄本を取り寄せ、徐々に先祖を辿った。その結果、私の先祖を文政元年(1818年)まで追い求めることができた。その名は久永千二朗であり、畑勇佐衛門の次女ミワと婚約したことがわかった。しかしそれ以前がわからない。それでは今住む広島市に同姓のどのような方がいるのか調べたところ、広島三越にひとり、それと金箔商を営む方がいることがわかった。


 金箔商を営む方は久永ビルという名のビルを構えていて、その当主にお会いした。そこで、驚くべき事実を知ることになる。久永家代々の系譜を印刷物にしてあった。その先代は紀州(現和歌山県)の友田吉兵衛である。友田吉兵衛は江戸幕府御用達の刀剣商であったが、大奥から久永家の嫁をを迎えることになる。久永吉兵衛と名を改め、それが分かる範囲の久永家のルーツだという。その後、久永吉兵衛は安芸藩浅野家の御用刀剣商人となる。江戸幕府、紀州、大奥、刀剣、金箔と繋がる。これにて、私のルーツを辿る旅は終えることになる。ルーツが誰だろうが、先祖を敬うことに変わりない。




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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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