地質学の裏事情(断層の定義)

断層露頭の例

 断層というと、素人だったら誰しも危険だと思うでしょう。また断層というと、断層=活断層というイメージをもつ人もいるかも知れない。まして、自分の家や近所の地下に断層があるとなると、気が気じゃないでしょう。しかし、これは大きな誤りなのです。

 断層とは“岩石の中にある割れ目の中で割れ目に沿って目視できるくらいの変位があるもの”と定義づけられています。ですから、ほんの数mmの変位(ズレ)があっても断層なのです。岩盤が露出している崖面があったら、よく観察してみて下さい。岩盤には無数の割れ目があることでしょう。その割れ目をよく観察すると、割れ目は延々とどこまでも伸びてはいません。どこかで途切れたりして、切れ切れになっているはずです。

 写真を例に説明しよう。地層Aは割れ目BによってA‘までズレています。この場合、割れ目Bは断層です。変位(ズレ)量は矢印の長さ分です。さらに割れ目Bは割れ目Cによってズレているので割れ目Cも断層です。変位(ズレ)量はBからB’までの矢印の長さ分です。ここで問題です。できた順序はどうでしょうか。正解は地層A、断層B、断層Cの順です。まるで地学の時間ですね。

 このような露頭はどこにでもあります、すなわち、断層はどこにでも無数にあるのです。自動車のフロントガラスがこっぱ微塵に壊れた時のスローモーションを想像して下さい。細かな割れ目が徐々に広がっていくでしょう。これすべて、地球に例えれば断層なのです。すなわち、断層は特別なものではなくご近所のどこにでも無数にあるのです。
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