異端論者の礼節






 この情報氾濫社会においては、人はマスコミが流す選択された情報を正しい情報と思い、それによって世論が形成されていき、やがてそれがあたかも定説であり常識であると錯覚されていく。そのような中で、否そうではない事実はこうだと論じる異端論者は勇気がいることだ。


 例えば、FBでもお馴染みの某医師。自ら「キチガイ医」と名乗る彼であるが、著書のひとつ『精神科は今日も、やりたい放題:“やくざ医者”の、過激ながらも大切な話』という長いタイトルを見ただけでも、やくざ精神科医に劣らずとも勝って過激なのは彼自身であることが読み取れようというもの。彼の言いたいことは、大雑把に言えば、薬漬けの西洋現代医療に対する警鐘である。「断薬のススメ」、「輸血を受けてはいけない」、「1日3食をやめなさい」、「不自然なものを食さない」、「油を変えなさい」、「トクホを買うのはやめなさい」、「大嘘医学に騙されるな」などなどである。FBにおける彼の主張に多く人が賛同しシェアされる一方、多くの批判で炎上することもある。


 こちらもFBでお馴染みの某評論家。『本当はヤバい!韓国経済』がベストセラーになり、リーマン・ブラザーズ破綻、ユーロ暴落の事前予測、韓国ウォンの暴落などの先見的な評論をする。その一方、彼が主宰するWeb連載『経済記事にもうだまされない!』で辛辣な批評をし、著書においても『マスコミが絶対に伝えない「原発ゼロ」の真実』、『移民亡国論-日本人のための日本国が消える!』、『日本「新」社会主義宣言-「構造改革」をやめれば再び高度経済成長がもたらされる』、『中国との貿易をやめても、まったく日本は困らない』など過激な主張が多い。


 科学の世界においても、先ほど東京大学を退官されたアメリカの地震学者某教授。私がこの世界で最も尊敬する先生であるが、彼はその著『日本人は知らない「地震予知」の正体』において地震予知は不可能ときっぱり主張する。涼しい顔をしてもっともらしく地震予知をする多くの地震学者にとっては正に目の上のたんこぶである。たんこぶだけで済めば良いが、先生が無意味とする地震学者の地震予知をもとに莫大な国家予算を3.11後の防災計画に投じているという現実がある。


 これら異端論者の主張することの多くは、納得できるものが多く、よく調べれば調べるほど真実であるか、あるいは核芯を突くことが多い。異論を主張することの意義は計り知れないほど大切であり、一般論者と公開の場で意見をぶちつければ良いのだが、どうも日本はそういうことにはならないらしい。日本人特有の長いものに巻かれる的な発想もあるが、陰で企画しない大きな力があるようである。私が知る限りでは、このような企画は関西系の「そこまで言って委員会」だけである。


 ただ、異端論者にも警鐘を鳴らしたい。彼らの主張は真実か否かは別として、一般人にはセンセーショナルに受け止められる。独りよがりの意見に聞こえたりもする。また、著名人であればあるほど、世に与える影響も大きい。だからして、より吟味して中立的な視点を加えて冷静に主張していただきたい。大言壮語的な発言や記述に終始すれば、ただのキチガイ論者か偏見論者になってしまう。





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