元凶は建築家の奢りにあり






 横浜のマンションが傾いた事件のとき、私は拙ブログにおいて建築と土木の歪な関係が根本にあると訴えた。


2014年6月10日------------http://geotech.blog134.fc2.com/blog-entry-743.html
2015年10月15日----------http://geotech.blog134.fc2.com/blog-entry-826.html


 今回の豊洲の件についても根本原因がそこにあると確信する。一般の人にはわからないかも知れないので、建築と土木の関係について少し説明する。


 マンションや今回の豊洲市場などの建築物を扱う技術者は、「上物(うわもの)」と呼ばれる建築物本体の設計に携わる技術者(一級建築士)と基礎を扱う技術者(技術士)に分かれる。所謂、前者が「建築屋」であり後者が「土木屋」である。建築屋は難しい構造計算をこなせる構造屋としてのプライドがある。一方、土木屋が取り扱うのは地盤の他に、環境、地下水など多岐に渡り、構造物の安全性の基礎は我々が担うというプライドがある。しかし社会の評価は一般に建築屋の方が高く、建築屋の独壇場になることもしばしば。極端な話、土木屋から上げられた基礎に関するデータを無視して建築屋が設計していることを私は日常的に見てきた。


 今回の豊洲の建物地下空間の問題を聞いたとき、ははぁ~、これだなとピンときた。誰がいつ決めたかと犯人探しをしてもそれはおぼつかないだろう。専門委員会の提言のもとに土木屋が決めた盛土案を、建築屋がいとも簡単に修正して進めてきたものと考えるのが妥当である。


 建築と土木の意思疎通というか歪な上下関係。建築と土木を総括する組織のないこと。さらに全体を監理するトップがいなことが原因である。今回の豊洲市場の大問題は、建築屋の奢りが招いたとんでもない負の遺産と睨んでいる。




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