災いの中にも光あり






 遅々として進まぬ救援物資の手配、必要なところに物資が全然届いていない現状、避難所の衛生状態は悪くなるばかり、辛うじて自宅があっても揺れが恐くて車中泊する多くの方々。避難の長期化によって、発病、衰弱、エコノミー症候群などによる災害関連死も増えてきている。


 そんな中、避難している休校中の学童が率先してボランテイアをする動きが出てきている。自衛隊と一緒になって炊き出しの手伝いをしたり、避難所の廊下を雑巾がけしたり、暖かい飲み物を配ったり、お年寄りに話しかけたり肩を揉んだりしている。学童の保護者によると、避難した直後は生気を失っていたがボランテイアを始めて生き生きしてきたと言う。


 地域の年配のボランテイアが頑張っている姿が避難児童の背中を押し、それに刺激されて大学生や若者の活動もさらに大きな力になっている。小さな活動の積み重ねが避難所毎に大きな連帯と信頼の輪になってきている。児童の溌剌とした活動に、お年寄りの顔にも自然と笑みが出た。 


 辛い辛い現状の中にも、小さな小さな明りが見えたような、そんな気がしてホッとしている。学童は学校では決して学べないことを、今学んでいるのだと思う。お年寄りにとって、孫ほどの学童の笑顔と手助けがどんなに励みになることか。大学生や若者も社会人として最も大切なことを今、学んでいるのだと思う。


 震災と言う災いの中で、生き延びるということはどういうことかをみなが学んでいるような気がする。何もできないでいる自分であるが、いつかこの経験が大きな実りになることを祈るばかりである。




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