今、広島が燃える







 今、広島の街が燃えている。真っ赤に燃えるカープのユニホームが街に溢れ、青のイメージカラーのローソンだってマツダスタジアム周辺では赤に変身。Jリーグのサンフレッチェは現在、優勝目前、早くも優勝パレードの準備が進む。広島駅周辺の再開発が急ピッチで進み、広島市内や宮島を訪れる外国人観光客の増加が著しい。しかし、こうした活況を支える人の心と組織があることを忘れてはならない。

 広島に一風変わった組織がある。その名は「郷心会」という。マツダ、広島銀行、中国電力、広島ガスなどの県内有力企業が名を連ねる。郷心会の最大の目的はマツダ車の販売拡大にある。そのマツダ車は本年度、新型デミオのデビューが好調であり、今やその技術は世界のトヨタも秋波を送る存在となっている。




demio
(写真はマツダのCMページから引用。ちなみに私も1台購入しました。)




 郷心会の設立は、オイルショックの影響でマツダ(当時の東洋工業)が窮地に陥り、広島の街全体が低迷した時期である。広島商工会議所が発起人となってマツダ車の買い支えに躍起となり、そうすることこそが広島の街を盛りたてる方策だという信念であった。一企業を地域が組織として支援する例は全国で他にない。

 広島の街を地域で支える精神の原点は樽募金にある。設立直後に経営難に陥ったカープを、市民が樽募金で支えて経営難を脱したという有名な話である。なけなしの財布から樽に募金したと言う人の話を聞くと泣ける。原爆直後、焼け野原の広島の街を復興したいと願う市民の熱い思いがカープ球団の存続を守り、広島の街に明かりを灯したとも言える。その熱い精神が現在の広島東洋カープへの異常とも思える市民の応援に引き継がれている。

 広島の地に移り住んで早、35年。最初は、井の中の蛙とも思えるこの田舎街の偏重的な考え方を蔑(さげす)み、違和感を感じていた。カープの帽子は許されてもドラゴンズの帽子を被ったわが息子をとがめた学校に抗議したことも。転勤族が日曜日に集り、日頃言えぬ広島の悪口をさんざんしたことも。しかし井の中にどっぷり入ると、私自身も徐々に蛙となり、その人情も捨てたものではないと思えるようになった。

 地方創生、脱・一極集中が霞ヶ関で叫ばれて、やれ交付金だの、ふるさと納税だのの施策がなされているが、これらは小手先のまやかし行政と思えてならない。真の地方創生とは、街を思う市民の熱い思いと組織が基本だなぁと、広島の街にいてつくずく思う今日この頃である。





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No title

geoさん
マツダのデミオを買われたんですか~?
街で見掛けるお洒落な車は大概マツダの車ですネ。
時々 外車?って思う事があります。
私の世代はRX-7が憧れの的でした。
そう言えば 今週末の東京モーターショーで
RX-VISIONが発表されるそうで
もしかしてこのタイミングでのUPはgeoさんなりの地方創世?
いや~広島への熱い思いが感じられました。

Re: No title

チカちゃん、
おはよう。

> マツダのデミオを買われたんですか~?

ちょうど社有車が買い替え時だったので。
乗ってみて快適ですよ。
自分のアウデイよりも上。
昨日RXがお披露目されましたね。
あれ、乗りたいっす。

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