地方の民意と国策




 辺野古への移転に反対する市民に支援されて当選した名護市長が拒否権を発動したところで、国策が変わるものではない。同じく、仮に原発反対を唱える新しい都知事が誕生したとしても、原発は推進されるだろう。だったら、これら地方自治の選挙は意味があるのか。

 辺野古移転や原発是非は地方の問題ではなく国としての大きな問題であることは、誰しも十分承知している。しかし一方では、辺野古移転が名護市の市政にもたらす影響は計り知れない。東京電力の電力消費母体であり大株主の東京都とて同じこと。名護市と意味合いは異なるが、原発の是非によってオリンピックの準備など都政に与える影響は計り知れない。

 それでは、地方自治と国策のねじれという現実はどう解決すればいいのか。まず、地方自治体の首長が国策を拒否する権限は法律的に存在しない。仮に協議の段階で地方が拒否権を発動したとしても、その影響は限定的である。国は計画どおり、粛々と手続きを進めていくであろう。

 ここでは辺野古移転の是非や原発是非の本質を議論しているのではない。そもそも地方自治の首長選挙において、国の重要な課題を争点にすることに意義があるのかと問いたい。どちらが勝っても何も解決に繋がらないからである。国の重要な課題については、時の政府が暴走しないための国民投票制度を立法化することが先決であると考える。秘密保護法や憲法改正など、この国が危うい方向に向いていることを危惧する国民が大多数をしめる現実だけは確かである。






雪宮島
(このところ安芸の宮島はうっすら白いです)



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No title

ちょっと、違うような気がしますね。
国民投票法をと、運動に参加しているけれど、
灯籠に斧の感が強い。
沖縄名護市の選挙も、東京都知事選挙も、
ガチガチの今の保守政権を突き崩すための第一歩だと
考えます。
何と言っても、あと3年は国政選挙の機会はないのです。
毎週金曜の国会前集会に足を運びながら
考えます。

Re: No title

やまねこけんさん、
お久しぶりです。
麗しの彼女と牡丹鑑賞など
おつなものじゃないですか。

> 沖縄名護市の選挙も、東京都知事選挙も、
> ガチガチの今の保守政権を突き崩すための第一歩だと

さて、第一歩になるでしょうか。
細川さんも小泉さんも、
本気でそう考えるのであれば、
先の参議院選で立候補すべきだったのでは。
いずれにしても、何も変わりませんよ。
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