絶対に体罰はあってはならぬことなのか


 誰も言わないからあえて書く。今、報道されているものの一部は明らかに体罰の域を越して暴行と言える。そのことを前提に議論する。では改めて問う。体罰はすべていけないのか。「体罰は悪であり決して許されるものではない」「良い体罰も悪い体罰もない」と終始している論評に無条件に賛同できるのか。

 昔から体罰はあった。バケツを持って立たされる。平手打ちや拳骨も当たり前。グラウンド何周とかもあった。だけど、そのことに誰も異を唱えるものはいなかった。それで生徒が自殺したという話も聞かなかった。少なくとも私たちの子供の年代まで体罰はあった。では、いつから体罰は許されなくなったのか。どうして体罰は許されなくなったのか。確かに今の学校基本法は体罰を禁じている。今の学校基本法はどのような経緯と趣旨で体罰を禁止したのか。

 別に体罰を推奨しているわけではない。体罰はないに越したことはないと思う。しかし、こういう事件が起きると、「あまりに悲惨だ、ひどいことをしたものだ、隠蔽だ、学校の責任だ」と報道が異口同音に唱える。そして落としどころは、文科省が学校に厳重注意をして、学校と先生が保護者に謝りに行く。それで一件落着となる。

 果たして、行き過ぎた体罰の根源はどこにあるのか。なぜ生徒は自殺に追い込まれるのか。他の生徒も見ているし先生も知っている。ひょっとしたら知らないのは保護者だけかも知れない。勇気ある生徒は先生に通報している。にもかかわらず先生は動かない。学校は教育委員会に報告しない。被害生徒は親にも相談しない。

 学校や先生の評価制度、教育委員会の存在理由など、教育のシステムや方法そのものに根源があるのではなかろうか。そのことが、生徒-先生-学校-保護者-地域の閉塞感の連鎖を波及させているのではなかろうか。

 とにかく世の中が陰湿で閉塞している。良いことは良い、悪いことは悪いと声を上げる者が誰ひとりいない世の中になっている。子も親も先生も、それぞれが保身に走り、互いに遠慮して、厄介なことから逃げている。子に遠慮して甘やかす親、まるで吹出物に触れるように生徒に接する先生、教育委員会のご機嫌をとる学校、地域も社会も他人のことに触れようとしない。みんながわが身の保身に逃げている。

 そもそも本質的な問題として、人間の成長にとって体罰は絶対に不必要なものなのか。そもそもなぜ自殺にまで追い込まれるのか。親は子に手を挙げることは絶対にしないで済むのか。それでは言葉でわからない子にどのように対処するというのか。今一度、親と子のあり方、学校と家庭のあり方を見直す必要があろう。そして早急な教育改革の必要性を感じる。端的に言えば、道徳教育の復活である。

 改めて断っておく。私は体罰容認論者ではない。このような事件のたびに、猫も杓子も体罰はいけないとただただ叫ぶことに反対しているのです。体罰の根源的な問題を抜きにして。自殺に追い込まれる生徒の根源的な問題を抜きにして。体罰よりもっとひどい陰湿で過激な精神的暴力が容認されている世の中を抜きにして。体罰はなくしても心のない教育は取り戻せない。





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No title

geotechさん

教育現場での体罰は時には 必要かと私は思います。

*私達の時代には、何回も体罰をされた経験が
あります。


*今の時代には難しい問題ですね?!

No title

geoさん
唸りますね・・
報道は一応弱者の立場でのろしを揚げ 
そこから吹く風に乗って煽るイメージがあります。
躍らせられる自分たちがバカだといつも思います。

私の仕事に限って言えば
幼児を殴ってしまう親に説教は「北風」
殴らないような精神状態に持って行く支援が「太陽」
この太陽が難しい・・
気が付くと上から説教になってしまう
戻って戻って答えが出ない日々を悩んでいます。


体罰

私の個人的な考えですが、体罰は許されないと思います。
愛情のある体罰なんて、ないでしょう?
ほとんどが、教師や親のエゴ・感情によるものだと思います。
冷静に殴っている指導者なんているのでしょうか?

それに体罰は、する側にとって感覚がマヒしていくのでしょう?
今回の事件は、あきらかに学校や教育委員会の怠慢と責任のがれだと思います。 あまりにもひどい。

厳しいさだけでなく、心を育てる教育を。
学力をつけて、正しい判断できる人を育てて欲しい。
生意気な事を言ってます。

Re: No title

みのりさん、
いつもありがとうございます。
ブログと写真、好調ですね。

> 教育現場での体罰は時には 必要かと私は思います。

いやはや、みのりさんの口から
この言葉はびっくりです。
言うときには言うんだ~。
おみそれしました。

Re: No title

チカちゃん、
まいどです。

> 唸りますね・・

ありゃ、これなんて読むんだっけ?

> 躍らせられる自分たちがバカだといつも思います。

バカだと思うチカちゃんは、すこし賢いかも。

> 私の仕事に限って言えば
> 幼児を殴ってしまう親に説教は「北風」
> 殴らないような精神状態に持って行く支援が「太陽」
> この太陽が難しい・・
> 気が付くと上から説教になってしまう

ふふ~ん、なるほど。
職場、職場でいろいろ大変なんだ。
北風政策と太陽政策ね。
韓国みたい~。

Re: 体罰

まこさん、
こんばんは。

> 愛情のある体罰なんて、ないでしょう?

どうして、それが言えるのでしょうか?
子供に手を上げる親はすべて愛情がないのでしょうか。
私も娘に一回だけ上げました。
娘への愛情がなかったからでしょうか。
娘は今でもそのことを覚えていて感謝してます。
それでも愛情ある体罰はないのでしょうか。
すみません。
久しぶりにかみついて。
少し考えてみますね。

まこちゃんは、元先生だから、
いろいろナイーブなところもあるのでしょう。
この問題は、ほんと大切な問題ですよ。
私ももう少し考えみますが、
よかったら、また意見きかせてくださいね。

難しい問題です。

こんにちは~
体罰の問題、根がふかくて一概に言えないですね。
だんだん、エスカレートしてきて体罰イコール虐待という
見方をメディアは揃ってしているようです。


確かに学校や教師、教育委員会などなど叩けば
いくらでも原因を突き止められます。
でも、肝心の「ものごとの本質」を衝いていないのでは?と
いうのがジオさんの見方、憤慨なのかと思ったり。
確かに言えています。

愛情に裏打ちされた体罰・・・
これは受ける側が、されたときに感じることで
第3者にはわからないですね。


自分のためを思ってやってくれた・・・・
あるいは憎しみだけしか残っていない・・・・など。
様々かと思います。

いまの若い教師は拙速で功名心が旺盛で
包容力に欠けている人がかつてに比べて多いように感じます。

また親にも子にも、大学進学への影響を考えた
打算があるようにも感じます。

本当に自分の子どもを守れるのは「親」しかいません。
どれだけ我が子の気持ちに添えたか・・・
他人にはわからない領域です。

むつかしいですね。

Re: 難しい問題です。

しあわせさがしさん、
こんにちは。

> だんだん、エスカレートしてきて体罰イコール虐待という
> 見方をメディアは揃ってしているようです。

指導と体罰と暴行と虐待、みなごっちゃにしてますね。

> でも、肝心の「ものごとの本質」を衝いていないのでは?と
> いうのがジオさんの見方、憤慨なのかと思ったり。

ご明察のとおり。
いつものことですが、事の本質をなおざりにした議論ばかりです。

> いまの若い教師は拙速で功名心が旺盛で
> 包容力に欠けている人がかつてに比べて多いように感じます。

先生自体に喝を入れないと。

> 本当に自分の子どもを守れるのは「親」しかいません。
> どれだけ我が子の気持ちに添えたか・・・
> 他人にはわからない領域です。

たとえば、横断歩道の赤で飛び出した
わが子が車に引かれそうになったとき、
命にかかわることなので、
二度とやってはいけなと叩くこともあるでしょ。
これも体罰です。
どれだけ真剣にその子のことを思っているか、
そのとき初めて心の通う愛情ある体罰が生まれるのだと思います。

No title

なにごとにも
程度ということがある
コントロールのきかない
先生がいるから
こまる

その先生を亀田兄弟に殴り倒してもらいたい。

Re: No title

rippleさん、
こんにちは。

> なにごとにも
> 程度ということがある

rippleさんの意見はいつも
右でもない左でもない、
常識的ですね。
中庸の精神とでもいいましょうか。
これまでの人生で培われた徳なのでしょう。

反対

ウチの息子は父親から体罰を受けていました。
私が何度の身を挺して庇いました。
障害ゆえに育たない社会人としてやってゆけない部分のある息子の
障害を認めず、
教育として殴っていたつもりでしょう。
途中から激昂してどう考えても暴力でした。
私に庇われて身を固くしている息子に
 「母親に庇ってもらって恥ずかしくなのか!」
との言葉を投げつけるのをいつものパターンでした。

息子は死んでも父親の体罰をすぐには許せなかったです。
12年経過して、ようやく父を悪く言わなくなりました。
明日、数ヶ月の予定で関東地方へ赴任します。

スーツにもカジュアルにも合う父親の靴を見つけて、
荷物が少なくていいからこれを穿いてゆくと言っていました。
完全に憎しみが消えています。
くりかえしくりかえし、殴ったのは愛だったと私が言い聞かせました。

体罰ではなにも育たない、自己肯定感も生まれず伸びるものも伸びないと思います。
ケツバットの痕が腫れあがったお尻で自転車をこいで帰った事を語る
桑田投手も、体罰を受けた経験から、きっぱりNOを発信されています。

Re: 反対

みかんさん、
こんばんは。

みかんさんのコメントを見て、
改めてこのブログはアップしない方が良かったと
思いました。
人それぞれですから。
まして、どうしても体罰容認と
受け止められるようなブログですから。

それでもあえて一言いうなら、
父親に愛はなかったのでしょうか?
私にはそうは思えません。
男が息子に感じる愛はそんな
なまやさしいものではないと信じて止みません。
私が2歳のとき亡くなった父は、
5歳の兄をクジラ尺で叩いてました。
物覚えが悪いからです。
自分の余命が幾ばくもないことを悟って、
長男にどうにかしっかりしてほしいとの
思いでしょう。
それからしばらくして父は亡くなりました。
それを愛がないと言えるでしょうか。
兄はそれを憎んでませんし、
そのことで多少ともしっかりしたと
自負しています。
息子を疎む父親はいません。
男の子には何とかしっかりしてほしい、
そういう思いからです。
それでも体罰はすべてにおいて許されないのでしょうか。

ごめんなさいね。
いろいろな意見があってしかりです。
今回のみなさんの意見で
改めて体罰について考えてみたいです。

No title

こんにちは
僕は小さい子供の頃から親父に厳しく育てられました。
悪いことをしたら夜、『そこへ座れ』と言われて、座るやいなや
親父の平手打ちが飛んできました。
目から☆が飛び散って、頬には親父の手形が残っていました。
そのうちタイミングを見てサッとかわす技も身につけましたがね。(^^ゞ
小学校でも悪ガキでして女の先生をいじめて泣かしたりしてました。
すると親父は『うちの息子が悪いことをしたらどんどん叩いてもらっていいですから』と
教師に言ったものです。
中学校でも教師に平手打ちや拳骨、ムチとかやられましたよ。
自慢じゃないですが親父には相当叩かれました。
しかし親父を怨んだことは一度もありません。
まだまだ戦後からの復興時代、貧しい生活ながら、息子を思ってよく育ててくれました。
楽しかった思い出がいっぱいです。
今その親父は高齢になり僕が世話をしています。時折酒も一緒に飲んで・・・
親父、よくぞ立派に育ててくれてありがとう♪心の中でいつもそう言っています。

とりとめのないことを長々書いてごめんなさい。

Re: No title

やまとおのこさん、
こんにちは。

親父さんとのいろんな
思い出話を聞かせていただいて嬉しいです。
なんか、昭和の臭いのするいい話ですねぇ。
今その親父の面倒を見ているやまとおのこさん。
あなたと知り合いで良かったです。

今回、体罰の話をアップして、
肯定的な方と全面的に反対の方がいて、
やはりこのテーマは出すんじゃなかったと、
反省しています。
反対の方には体罰の現実があり、
トラウマ的なところがあります。
ほんとうは、体罰の原点を探りたかったのですが。

訪問していただいてありがとう。

ワンピの悪口は許さない!

9C7gs05U
ワンピース厨死亡www
ボアハンコックみたいなスタイルの女がマジでいた!
そして、食えた。

なんてこった。
お小遣いまで貰ったぞ俺…
http://39e36faL.han-koku.com/39e36faL/
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Author:geotech
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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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