談合列島(OBの暴挙その二)

 OBと役所の親分子分の師弟関係の絆は強い。落札予定価格も、発注予定もOBが役所に聞きにいく。最近では談合を意識して、役所内の立ち入りは難しくなってきたので、外で会う機会が多い。かって岡山市の繁華街には、建設省という名のスナックや農林省という名のスナックがあった。そこでは公然と、現役とOBが出入りする。業者の営業マンも別に役所に行かずともそこで公然と接待する。どこの街にも同じような飲み屋がある。

 少し前までは、官公庁からの金品要求も公然とあった。私が前にいた会社は概してそういう要求は拒否していた。というよりも、業界最大手の会社であり、そのような要求を受け入れない社風を知ってか、それなりに向こうも一目置いていたからだろう。同業他者の話を聞くと、ひどかった。オールドパーの何年ものを持って来いとか、来週潮干狩りにいくので、室内試験で使う網の試験器具を持って来いといった調子である。こういったことにOBが仲介役で加担し、若い営業マンは小間使いのようにOBの手下として働く。まさに、役所とOBの暴挙の時代が続いた。

 役所とOBは自分らのエゴのために、つるんで何でもする。こんなことがあった。それは防衛庁(現在は防衛省)の米軍基地に係る仕事である。この業界では際立った一件数億円の仕事が発注されようとしていた。発注元の局長から事前に呼び出しがあった。これこれの数社に指名を出すが、決して他言しないようにと。これが味噌である。当然のことながら本社にこのことを報告して、他言しないように言われたので是非そのようにと念を押した。そうしたら本社は、それは表向きなことだよと一蹴され、本社サイドで残り二社とコンタクトを勝手にとった。数日後、局長から私は呼ばれた。あれだけ言ったのに他言したねと。そのことを理由に我が社は指名から外れた。

 後日、本社の部長と局に詫びに言った。「あれだけ他言しないようにと社内に通達したのに、この若い支店長が粗相をして、大変申し訳ありませんでした」と我が社の部長。その横で深々と頭を下げる私がいた。後日わかったことであるが、防衛庁はOBがいる地元最大手に受注させたかったが、中央最大手の我が社を指名から外す理由もなく、罠にかけたのだと。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

驚き桃の木山椒の木

う~ん、聞けば聞くほど奇怪な業界ですね
・・・と言うか、詐欺と言うか、ま、物凄い世界ですな

団地辺りでこまごまと仕事をしている者にとっては驚きの連続です
ま、うすうすは聞いておりましたが、関係者から聞くと
おったまげますね

どこの世界にも長いものにはまかれろ主義が現実としてあるのですね

昔、最初に株式会社を作る時に、ある大手銀行へ預かりを頼みに行ったとき
そこの担当者から「来る金融機関を間違えているよ」と
けんもほろろにバカにされましたよ
でも、その銀行、今では消滅していますわ
この銀行がつぶれたときは、小物の僕としては気分がス~ッとしましたね
小市民はこのくらいで満足しちゃいますわ

Re: 驚き桃の木山椒の木

ブルさん、こんにちは。
もっともっと悪どい話、多いですよ。
日本人ってどのようにシステムが変わっても
悪いことをするんですね。
それと、私は銀行を全く信用していません。
銀行と取引ないんです。
たまに、融資させてくださいって来ますが、
お金があまっているので結構ですって、
追い返します。
ほんとは、あまってなんかないんですが・・・・
プロフィール

geotech

Author:geotech
geotechのブログへようこそ!

団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
blogram投票ボタン
フリーエリア
シニア・ナビ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR