今年の神無月



 暑い暑いとぼやいていたのも束の間、季節はとっくに秋に移り変わっている。よくしたもので、いつの間にか窓を閉めて寝ていた。タオルケットをきっちり掛けている。そのうち毛布が恋しくなり、やがて冬布団が欲しくなるだろうから、人間というのは身勝手なものだ。

 この月、すべての神々が出雲大社に集まり、男女の仲をとりもつとされる。そういえば、昔、歌手の沢田研二さんとザ・ピーナツの伊藤エミさんが、この時期に出雲大社に訪れたことを思い出した。ちょうどその前後で私も出雲大社に寄ったのでよく記憶している。その直後、ふたりは比叡山延暦寺で結婚式を挙げた。調べてみたら、1975年のことであった。しかし、その後ふたりは離婚してしまった。出雲の神の加護がなかったのか。その伊藤エミさんも今年6月に亡くなった。

 男女の仲をとりもつ神々の加護が行き届かないのか、昨今、独身の若者が多い。出雲阿国のような活発な女子は今も見かけるが、問題は男子である。控えめで謙虚で、おまけに真面目で欲がないとくる。まるで私と正反対だ。それが原因なのか、女子は男子に不足を感じ、頼りなく思うらしい。もっとも頼りにならないのは、性格だけではなく給料もだろうが。結果、ひとり身の男女が蔓延する。折りしも実りの秋。神々に、謙虚な独身男子の背中を押してもらい、縁を実らせてもらいたいと願うばかりである。身内にも謙虚な独身男子を抱えているので、余計にそう思うのかも知れない。

 朝夕の清清しさに誘われて早朝ウオーキングと早朝勤務を開始したが、日の出が刻々と遅くなっているのが手に取るとうにわかる。急ぐこともないが、あまり悠長にしていると秋はたちまち走り去っていく。もっともっと仕事をしたい、文を綴りたい、本も読みたいしギターも弾きたい、仲間と語りたい、山にも行きたい、釣りにも行きたい。ああ、それなのに、それなのに。思うに任せない内輪の悩みに、この秋はセピア色のメランコリーな調べとなりて、自重する日々である。




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神無月

彼岸花が咲き稲穂が垂れたら、すっかり秋ですね。
朝晩長袖をはおらないと、寒いくらいです。
布団も厚いのを出しました。

やりたい事がいっぱいのジオさん。
秋を感じながら、存分発揮できるといいですね。
セピア色?
秋はセンチメンタルになると言いますから・・・私もそうかもね?

No title

朝、ウォークは気持ちが良いですね。
歩いているとイヤなことが後ろへ後ろへ流れて、
頭が空っぽになります。

だんだん朝が遅くなって夕日も早く落ち、ウォーキングの時間確保が難しくなりますが、今が一番、気温の上からも良い時期のようです。

出雲大社ですか?
ひょっとすると、
神様は縁結びもいたずらがお好きかも(*^_^*)

Re: 神無月

まこさん、こんばんは。
いつも癒し系のブログを
楽しんでます。

> 布団も厚いのを出しました。

あら、もうですか?
私は体温高いのでまだタオルケットです。

> 秋を感じながら、存分発揮できるといいですね。

はい、いつもの丸~く収めるマコさんらしい表現で、
嬉しいです。

Re: No title

みかんさん、
こんばんは。

> 歩いているとイヤなことが後ろへ後ろへ流れて、

それ、前向きです。
私なんか、歩いてると、ふつふつと・・・

> 出雲大社ですか?
> ひょっとすると、
> 神様は縁結びもいたずらがお好きかも(*^_^*)

はあ、私もご利益なかった経験あります。
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