「あなたへ」雑感



 話題の映画「あなたへ」は、人生の大切なテーマを問題提議しているように思える。映画を観ての受けとめ方は人それぞれだと思う。以下は私の雑感です。

〔善と偽善〕
 善と偽善、その境界は危うい。本人は善のつもりでも他人には偽善に映ることもある。逆に、確信犯的な偽善であっても善として崇められることもある。さらに、善として行動を起こしたものが、突然の心変わりで偽善へと転落することもある。そういう意味で、善と偽善は心の持ちようで紙一重といえる。大切なことは、善はできるだけ慎ましやかに行うがよい。そして、自分の行為が偽善だと悟ったならば、素直に良心の呵責を受けるが人の道ではないのか。

〔死者の覚悟〕
 死する者の遺された者への未練や心配、いろいろな思いは間違いなくあろう。しかしそれ以上に、遺された者がこの先を生きることに幾ばくも束縛させてはならない、そういう思いの方が強かろう。つまり、死する者は誰しも遺された者に対して、敢然たる覚悟の別れをしているのだと、そう思う。「さようなら」のひと言の遺言がそれを象徴する。

〔一期一会〕
 この世には善人もおれば悪人もいる。裁く者がおれば裁かれる者もいる。巨額の億万長者もおれば乞食もいる。いろいろな人間がいるからこそ、人生にドラマが生まれる。いろいろな人と出合っては別れ、別れては出会う。決して逆らうことのできない万物流転、輪廻転生のこの現世だからこそ、束の間の人間関係が大切なのであろう。

〔旅と放浪〕
 目的があり、帰るところがあるのが旅だという。そして、目的がなく帰るあてがないのが放浪だという。それでは、吾が人生は旅なのか放浪なのか。本人は旅をしているつもりでも、ひょっとしたら、帰るあてのない放浪をしているのかも知れない。そして、その放浪を終えたとき、帰るあてのある旅立ちをするのではないのかと。





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