国民を愚弄する政治



 前後の脈絡をみれば、それが茶番であることは猿でもわかる。そんな猿芝居をまた見てしまった。消費増税と解散時期に関する、昨日の3党合意のことである。

 「近い将来」が「近いうち」に変わっただけの口約束で、あれだけ解散時期にこだわっていた谷垣総裁が納得する訳があるまい。直前まで、抽象的な口約束では到底、承服できないと息巻いていた矢先のことである。そこに「正文」の「密約」があることに、疑う余地はない。

 解散時期について、確か野田総理は「やらないといけないことをやり抜いた後に」と言っていた。それが、「近い将来」となり、最後は「近いうち」となる。このような言葉遊びをしているようでは、日本の政治はいつまでたっても成熟しないのである。

 野田総理は秘密裡にすることで自身のプライドを保ったつもりだろうが、あまりにも失った代償が大きい。自民と公明に足元を見られ、民主党内部の信頼を失い、国民の信頼の砦をも失ったのである。

 それでは、そこまで追い詰めた自民党はどうなのか。谷垣総裁は首脳会議の後、したり顔であったが、国民には醜い政局のごり押しにしか見えない。自民党もまた失った代償が大きい。それでは公明党はどうか。大きなアクションを起こさなかった分、漁夫の利を得たのかも知れない。

 そもそも、消費増税という国民にとっての大きな進路判断を、解散という政争との裏取引に使ったこと自体、国民を愚弄している。あ~、このような政党や政治家を誰が生んだのか。それはいわずと知れた国民である。大いに反省せねばなるまい。

 それでは、来るべき選挙に誰を選べばいいのか。選択肢がないのである。願わくばガラガラポンとなり、政治家ひとりひとりの財政・原発・防衛の基本事項についての考え方を、しかと聞きたいものである。

 政局のことは天声人語か社説に任せとけばいいのを、また要らぬことを書いてしまった。ロンドンがメダルで沸くのと対照的に、日本国内では隠蔽と醜い政争が繰り返された今年の夏のことを、いつしか亡国の民として思い出すことであろう。




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いやいや・・

やっぱりモノ申したくなりますよ。
稚拙な政治ごっこは、もうたくさん!
泥鰌ももうどうしようもないです。

No title

思いは皆同じですね?
企業なら、今の国会議員、みな首ですね。
國の為、国民の為に働いていないんだから。
税金ドロボーですよ。

Re: いやいや・・

しあわせさがしさん、
こんばんは。

> やっぱりモノ申したくなりますよ。

政治のことはもう書くまいと
思ってたのだけど、
どうにもこうにも腹が立って。

Re: No title

与作さん、
こんばんは。

> 企業なら、今の国会議員、みな首ですね。

はい、懲戒免職ですね。

> 税金ドロボーですよ。

企業にも、給料ドロボーみたいな
OBがいました。
いつもこんな過激な発言をする管理職でして、
組合員から逆に心配されてました(笑)。
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