談合列島(談合入札)

 業者間で談合によって事前に落札予定業者を決めていたとしても、どんなふうにその業者が落札できるのだろうか、誰しもそんな疑問をもつであろう。つまり、落札予定業者が実際に落札するには2つの条件を満たすことが必要となる。1つ目の肝心なことは発注者の予定価格をできるだけ正確につかむことであり、2つ目は他の業者の入札価格を管理できることである。

 1つ目の発注者の予定価格であるが、これは役所に聞くのが一番である。はっきり教える場合もあれば、こちらが予想した数字を用意して、それより上だとか下だとかやりとりして間接的に教えてもらう場合もある。いずれにしても、発注者が談合を認知した上で教えているという事実があるのである。これこそが「官製談合」である。つまり、発注者としては好みの業者に好意的に教える場合もあるが、例え好みの業者でなくとも、教えないで不調になったのでは、仕事の停滞につながり、発注者自身が困るのである。

 談合における実際の入札の仕方はこうである。例えば落札予定業者をA社としよう。A社は自分の札(入札金額)をB社~E社(5社指名の場合)に提示し、それより上の金額で札を入れてもらうよう事前に頼む。B社~E社が勝手にA社より上の金額を入れても良いが、A社1100万円、B社~E社はすべて1200万円といった不自然なことになると怪しまれる。そこで、入札の直前にB社には1回目1350万円、2回目1080万円などと入札金額を指定したメモを渡す。C社~E社にも同様に渡す。次なる入札結果の例を見ていただければ、相互に矛盾がないことが理解できよう。なお、発注者は入札毎に、最低価格のみ公表する。

落札予定価格 1000万円

1回目入札
 A社1100万円 
 B社1350万円 C社1200万円 D社1500万円 E社1400万円
 
2回目入札
 A社1000万円(落札) 
 B社1080万円 C社1090万円 D社1050万円 E社1020万円 


 つまり、各社の1回目の入札金額(札)は当然A社より上でなければならない。各社の2回目の札は公開された最低価格であるA社の1回目の札より下で、なおかつ自社の1回目の札より下でなければならない。
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いつも。

僕もかつてはゼネコンの営業担当だった、経験があります。
ずいぶん昔ですが、都庁を担当してました。
会社は海上土木(浚渫、埋め立て)を主として、
当時の建設省港湾局長が専務、天下りですね。
昔は当たり前で何とも思わなかったんですよね。
当然、入札は談合です。
「話しあい」ですね。

最近は僕のお客さんで官庁の仕事を主にしている会社は
落札できなくて大変のようです。
考えられないような金額がでるようです。
いくらぼくがぎりぎりの数字を出しても、
落とせません。
これは、官庁に限らず、民間の見積りでも同じですが。

考えようによっては、談合もOKかなと思ってしまいます。
こんな叩き合いをやっていたら、どこも、成り立ちません。
ぼくは、叩き合いはやりませんので、
売り上げは数年前の3分の一までに落ち込みました。
ぼくのような潰れようのないところはなんとかやっていけますが、ある程度の規模の会社は大変です。

世の中の仕組みが変わろうとしている時代なのでしょうが。

Re: いつも。

いつもありがとうございます。

海上土木ですか、所謂、マリコンですね。
大林か五洋か東亜かそのようなところでしょうか。
私もつきあいがありました。
私がいた会社はむしろ、大成と清水が主流でしたが。

基本的に世の中の仕組みが変わるとは私には思えません。
だから、業界に背を向けて生きています。
世の中変わらないなら、談合も必要悪とも思います。
ただ、業者に責任ばかり押し付けて涼しい顔をしている
役人に鼻持ちならないだけです。

叩きあいといえば、だいたい今は3割~4割が常識になってきましたね。
先日、広島市のコンサル業務を大手コンサルが1円で落札しました。
航空コンサルへの仕返しらしいです。
そんなことやって、業界全体がジリ貧している始末です。

それでは、また、いろんなことを教えてください。
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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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