100キロ圏の根拠

100キロ圏
(図は24日付朝日新聞から引用した)


 大飯原発の再稼動に向けて、世の中、なんだか慌しい。地元自治体の同意が必要であるが、その「地元とは」の定義の入口から揉めている。法的には「地元」とは立地自治体に限られるが、原発事故の収束もおぼつかない現状では、国民も地方自治体もそれでは納得すまい。

 最初、国は30キロ圏にある滋賀県と京都府の了解は必要ないとの判断であったが、世論に押し切られた形でやむなく説明に赴いた。しかし、経産大臣自らではなく副大臣を遣したあたりに、仕方なくの姿勢がありありと。そして、これがまた反発を買う。滋賀・京都の両知事とも、とても納得できる説明ではないとしている。

 そこに維新の会が割って出る。100キロ圏を影響圏とみなしてのことである。100キロ圏で考えれば、大阪市を含む大阪府の1/3以上、岐阜県および兵庫県の1/2、さらに三重県、奈良県の一部も含まれるからである。それに、何と言っても大阪市は関西電力の筆頭株主であるから、物申す権利はある。

 昨日、橋下市長と松井府知事は、100キロ圏の自治体との安全協定締結を盛り込んだ提言を官邸に提出した。これには官邸は聞く耳をもたない。さらに関西電力は、筆頭株主としての大阪市の意見は意見として聞くが、100キロ圏に何の根拠もないと主張する。

 それは異なことを。というのは、私はいくつかの原発立地のための環境調査に携わってきたが、初期段階の地質調査は原発予定サイトから100キロ圏内の活断層調査から始まるからである。これはほぼマニュアル化している。だとすれば、電力会社は自ら原発の影響圏を100キロと決めているのである。

 しかし、問題の本質は原発からの距離ではない。原発の安全性に関して真摯に取り組む国および電力会社の姿勢である。どうみても、国民にはそのような姿勢には見えないのである。それと、非常に気になることがひとつ。あれだけ脱原発を主張していた枝野経産大臣の、ある日突然の身変わりようである。そこで黒幕を意識せざるを得ないのが、かの「自殺行為発言者」である。



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定見の無さ

>枝野経産大臣の、ある日突然の身変わりようである。
防衛大臣や経産大臣だけではないと思います、弁護士の黒幕にしても同じことでしょう。如何に専門家ではないとは言え、少なくとも国政を預かる政治家として定見の無さにはあきれるより情けなくなってきます。

Re: 定見の無さ

爺さん、引き続いて。

経産大臣とかの自殺行為発言者は弁護士の先輩後背の仲ですよね。
自殺行為発言者が経産大臣に引導を渡したものと思います。

ぎょっ!!

難しいことの分からない単純馬鹿のジジイだけど
これを見たらまじ怖いよねぇ、、、
え、これだけの範囲に原発がいくつあるの?
ギョッ!って、、、漢字で書くと魚?
大好きな魚も食えなくなるわけよね、耐えられない┐(´-`)┌
それにしても、ポリシーのない政治家ってこわいよね。
責任観念もないんだから(-_-;)

Re: ぎょっ!!

やまとおのこさん、
おはようございます。

> え、これだけの範囲に原発がいくつあるの?

ちょっとおかしいですね。
原発で飯食ってる村の集まりです。

それにしても、いつも写真撮ってますねぇ。

No title

こんにちは。初めまして。
先日は私の方にコメント頂きましてありがとうございます。
当ブログ、はてなダイアリーの方が殆どですので、geotechさんのような方は嬉しく存じます。こちらこそよろしくお願い致します。
とても勉強になりました。原発立地の調査のお仕事をされてたのですね。
原発問題は揉めてますね。正直に言えばもうよくわかりません・・・。
今回の事故でも放射能はかなり広がったのですし、政府の安全基準とか言うのはイマイチわからないところです。
当面のエネルギー不足の問題も気になりますが(原発を使用しない場合の)、曖昧だと疑わざるを得ないです。

Re: No title

naomi-aさん
ようこそです。

> 当ブログ、はてなダイアリーの方が殆どですので・・・・

はてなダイアリーも、いろんな世代の方がいて、
なかなか面白いなと思いました。

これからも主婦のため息を聞きます。
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