談合列島(談合のしくみ)

 業者間では事前に「落札予定業者」を決める。バブル期までは談合の専門ルームがオフィス街にあった。その後、大胆になって、現場説明終了後、近隣の料亭か喫茶店で行うようになった。

 落札予定業者の決定経過はこうだ。まず、この仕事を受注したいか各社に希望を確認する。会社によっては、手一杯とかで今回はと拒否することもあるからだ。次に受注希望業者の中で「事情」がある業者を確認する。これが曲者(くせもの)である。その事情とは、本件の計画に携わってきたとか、前々からの継続的業務であるとか、役所の意向があるとかである。一番やっかいなのが、役所の意向である。つまり、この仕事はうちにやってくれとの発注者の意向があるというものだ。これが、つまり「天の声」である。天の声はそれとなく感じる場合もあるが、あいまいな場合は発注者に確認に行く。

 こうした事情が納得できるものであれば、事情がある会社が落札予定業者となる。事情と事情がぶつかる場合は、当事者間で話し合う。どこも事情がない場合は「星取り表」により決める。星取り表とは、発注者毎に指名された都度、白星がつくものであり、白星の数が多い会社が優先的に受注できるルールである。一度受注するとその時点でそれまでの白星はチャラになる。この星取り表なるもの、「公取委」(公正取引委員会)が公正取引法により検挙する動かぬ証拠になる。そのため、その管理には神経を使う。

 地方における落札予定業者決定の経緯はざっと以上のようであるが、中央業者だけの大型物件では星取り表なるものでは管理できないので、事情だけの話し合いになる。今回はどうしても弊社にという泣き寝入りから、大臣や議員の名をちらつかせるものまで、さまざまである。

 トーナメント方式で1対1で談合を行って勝ち残り方式にする場合もあるが、この場合は営業マンの力量がものをいう。女性社長が色仕かけで勝ち上がる場合もある。昔は保険勧誘のように役所に入り込んでは、色仕かけで役人を陥れる女社長もいた。どこも仕事がない時期は明け方まで談合を続けることもざらである。最後は酒が強い社長が生き残ったり、くじで決める場合もある。くじのイカサマプロもいた。受注するのに手段は選ばないのが実態であった。このようにして、日本列島においては連日連夜、談合が繰り返されてきた。

 最近では電子入札になって談合はやり難くなったが、それでも手をかえ品をかえ、談合は後を絶たない。
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