談合列島(指名競争入札その一)

 談合との最初の出会いは、入社5年目で営業所長になったときだろうか。それまで、仕事というものは公正に入札が行われて決まるものだと考えていたし、技術屋の私にはそもそも縁遠い話であったから。しかし、営業も兼任することになって、否応がなしにこの慣例ともいえる社会の悪事に手を染める結果となった。実はこの悪事から逃れたいという気持ちが、後の辞職の理由でもある。

 国の出先とか都道府県の出先(「発注者」という)から発注される仕事の発注形態のほとんどは「指名競争入札」である。指名競争入札の一般的な流れはこうだ。発注者は仕事の内容(高度なものか単純なものかとか)と規模(発注金額が一千万円以内か以上かとか)によって、事務所で「指名委員会」(通常は所長、部長、課長)を行い、業者を選択する。

 選択はあらかじめ作成されている業者評価書をもとに決められる。業者評価書なるものには、会社の規模、資産内容、技術力、折衝力、成果品の品質はもとより、当時は発注者に媚びてるかみたいなものまで評価点として示されていた(懇意の所長に見せてもらたことが何度かある)。OBの数も勿論であるが名刺の数もある。よく営業マンが役所に行って名刺を配る風景を知っているであろう。所長に何枚、部長に何枚と数えて評価して点数化する役所もあった。まったく、くだらない体たらくな話である。
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