原発事故の真相(5)

(5) 内部被曝の進行

 茨城県日立市の「チェルノブイリの子供を救おう会」代表である久保田の話は、内部被曝に関して説得力がある。久保田はベラルーシの子供の体内放射能を抜くために、子供たちを日本に招待する活動を続けている。久保田は昨年9月にベラルーシに行った。到着した翌日、試しに自身の内部被曝量を測った。すると、体重1キロ当たり21ベクレルが検出されて驚いた。同行した茨城県教員の畠山も19ベクレルであった。これは明らかに日本での内部被曝である。

 しかし、もうひとりの同行者である事務職の西野は10ベクレルと少なかった。おかしいなと全員が思った。すると西野は、昨年7~8月に欧州旅行していることを思い出した。その間、汚染されていない食品を食べていたからである。

 これによっても、食品による内部被曝は確実に広がっているのは明らかである。しかし、国も福島県も未だに食品による内部被曝を認めていない。検査で確認された放射能は3月12日に1号機が爆発したときに取り込んだものだけだという見解である。

 体内の放射能は、新たに取り込まなければ減衰する。とくに、子供は新陳代謝が速いので小学校低学年だと1ケ月前後で半減する。仮に今(今年1月)、1キロ当たり10ベクレルの放射能が検出された子供の場合、その後の食事から新たに放射能を取り込まないとすると、昨年3月の事故直後に1キロ当たり5000ベクレル以上もの放射能を被曝した計算になる。そんなことはあり得ない。つまり、事故後の食事を通しての放射能内部被曝がないという想定は、どのように計算しても矛盾するのである。

 食品からの内部被曝は今でも確実に進行している。その事実のもとに、検査体制を抜本的に変えないと、将来に大きな禍根を残すことになる。



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