ジュン太(その二)

 そんなジュン太をペットショップに預けて海外旅行に出かけたのが悪かった。旅行から帰ってペットショップに迎えに行くと、ジュン太は一目散にショップから出ようとし、出るすがらお漏らしをした。外で延々とおしっこをした。何でも散歩には連れて行ったが、他人の前でほとんどおしっこをしなかったという。

 それがきっかけで、ジュン太は腎臓を悪くし、毎日、1万円の点滴の日々が続いた。ジュン太をそうさせた罪の意識が増し、容態は益々悪化していった。目も衰えろくに歩くこともできないジュン太を、朝もやの中で抱っこしては公園でおしっこさせる日々が続いた。

 そして、ジュン太の最期は私が出張から帰ったときにやってきた。まさに私を待ってたかのように。ヒィーともなんともいえない甲高い声を発して逝った。その時、私は腎臓や目を少し悪くしていたが、私の身代わりになったように思えた。また、娘や息子が我が家から巣立った直後でもあった。家族の絆を守る自分の役割を終えたように逝ったように思えた。ごめんね、ごめんね、そう何度も繰り返してジュン太を抱きしめた。


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