父から息子へのメッセージ(その三)

 希望の高校に入れずに腐った日々を送っていた高校三年の夏の頃、ある日突然、息子は調理師になりたいと言いはじめた。何かのテレビドラマか漫画を見て板前に憧れたに違いない。

 それよりも大学受験からの逃避とも思えたが、本人はいたって真面目な口調であった。だったらと、高校の二年半が無駄になるけど、もっと無駄な半年の高校生活を過ごすよりも良いだろうと決断し息子にこう言った。「そんなに調理師になりたいのだったら、明日にでも今の高校を辞めて大阪の調理師学校に行くが良い」と。あくまで冷静に、なおかつ誠意をもって応えた。

 以来、調理師志望の話は途絶え、息子は自分の意思で大学受験を選択した。
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