「まさか」と「やっぱり」

 同じ事象に対しても、立場によって「まさか」と思う人もいれば、「やっぱり」と思う人もいる。それだけ、物の味方によって事象のとらえ方は異なるものである。

 中国の新幹線事故については世界の大多数が「やっぱり」と思ったであろう。中国の国民さえも「やっぱり」と思ったであろうこの事故。これとて、中国政府筋にしてみれば、「まさか」であるかも知れない。

 それでは、ノルウエーの乱射と爆破の事件はどうか。世界の多くの人が「まさか」と思ったであろう。しかし、よくよく考えれば、イスラム教に敵意を燃やす極右の台頭、移民に寛容なノルウエー政権という諸条件を考えれば、「やっぱり」と考えることもできる。

 さらに、福島の原発事故についてはどうだろう。多くの原発推進派にとっては「まさか」であろうが、脱原発派にとっては「やっぱり」である。

 このように、物の味方によって「まさか」と「やっぱり」がある。しかし事故や事件に限れば、起きたという動かしがたい事実が歴然とそこにある。であるならば、起きたという事実がある以上、真実は「やっぱり」なのである。仮に「まさか」と思うならば、事故や事件の背景的なことについての知識や洞察が足りないことに他ならない。

 それでは、重大な事故や事件を起こさないようにするにはどうしたらよいか。「まさか」という概念を切り捨てることにある。「まさか」このような大津波は起きない、「まさか」全電源停止などあり得ない、「まさか」このような規模の地震はあり得ない。そういう「まさか」を切り捨て、「万一起きたらどうするか」から始めなければならない。
 

 世の中の仕組やシステムが複雑になればなるほど、「まさか」を切り捨てなければならない。そして何より一番恐いのは、人間の謝った判断である「ヒューマンエラー」である。
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No title

まさか
あの子が
殺人なんかと
やはり
人は言う

No title

興味深く拝見しました。
読むまでは、東京オフ会の感想かと思いました。
まさかあの人が・・・
やっぱり・・・イメージ通り
期待通りと、描いていたイメージを超える出会い・・・かと。

読んでいて、なるほどと納得です。
中国の事故・福島の原発事故は、ホントにおっしゃる通りですね。

まさか・・・

まさかgeoさんが・・・ということはないでしょう?

事件が起こったときには、「まさか」「やはり」はよく耳にしますね。
「まさかあの子が・・・」だったり、「やっぱりそうだった」だったり。

子どもの頃にまったく同じ悪さをしても、容疑者と偉業を成し遂げた人
では、「やはり」の内容が違います。
容疑者は、「やはり、子どものころから悪だった」になり、
偉業を成し遂げた人であれば、「やはり、子どものころから普通の子とは違って、大物だった」になります。

あれ?ブログの内容からちょっとずれちゃいました・・・

Re: No title

rippleさん、おはようございます。

> まさか
> あの子が
> 殺人なんかと

テレビのインタビューなんかで
この言葉は定番ですね。
あの子の何をわかってるんだろうと
思ったりします。

Re: No title

まこさま、おはようございます。

> 読むまでは、東京オフ会の感想かと思いました。

残念でした。ほんとはオフ会のこと、いろいろ
言いたいのですが、差し障りもあるので
控えています。

綺麗なデザイン、
いつも楽しく拝見してます。

Re: まさか・・・

おしゃれな猫さん、おはようございます。

> まさかgeoさんが・・・ということはないでしょう?

えっ、何のことでしょ?
オフ会後のことですか?

> 事件が起こったときには、「まさか」「やはり」はよく耳にしますね。
> 「まさかあの子が・・・」だったり、「やっぱりそうだった」だったり。

「まさかあの子があのような殺人を・・・・」が定番ですね。
世間の「まさか」と「やはり」は無責任の気まぐれ発言ですから。

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