今、決断と行動を

 イタリア国民の原発に対する「ノー」という選択は、さすがにあの女好きなベルルスコーニ首相をもってしても、「イタリアは原発にさよならを言わなければならない」と言わしめた。

 それにひきかえ、自民党の石原幹事長は「あれだけ大きな事故があったので集団ヒステリー状態になるのは心情としては分かる」と言う。その発言内容に愕然とする。そこには原発推進派の魂胆が見え隠れしているからだ。そもそも異国の民意をヒステリー呼ばわりすること自体失礼な話である。脱原発の民意も喉元過ぎれば、という民意に対する冒涜である。

 今、国会のガタガタは脱原発のせめぎ合いであることに注視していただきたい。脱原発の原動力となる自然エネルギー推進の切り札である「全量固定価格買取り制度」(FIT)関連法案が、電力業界に近い議員らの反対が強く、成立のめどが立っていない。

 野田財務大臣が引き換えに自分の首を差し出すとまで言っている「特別公債法案」も、野党議員の反対で成立のめどが立っていない。またエネルギー変換の要となる発送電分離案に対しても、野党議員を中心とした反対にあっていることなどである。今、議員一人ひとりが脱原発と原発推進のどちらの行動をとっているのか、国民はよく注視しておくがいい。

 今日のA新聞・天声人語に、イタリアのレオナルド・ダ・ビンチの手記にある「木は自分の破壊をもって、木を切る伐(き)るものに復讐する」という言葉が紹介されていた。すなわち、木(自然)は自らの破壊でもって木を伐る(自然を侮る)もの(人類)に対して復讐するということになろう。私的な例えでいうと、「檻の中の猛獣は平時は調教師に調教されようとも、時には調教師にも牙をむき、一端、檻が壊れれば檻から脱走して周囲に噛み付くであろう」と。

 全国の原発立地地域において脱原発の気運が盛り上がっている。全国知事会も脱原発に傾いている。弁護士会も訴訟の準備をしている。今、良識あるシニアの手で子孫を守るための脱原発気運を一気に高めなければならない。
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全く同感です

次の総選挙では原発問題が大きな争点の一つである筈です。
日本でも石原氏が言うところの集団ヒステリー状態が起きる事に間違いないでしょう。
似たような年代かと思いますが、河野太郎氏の方が余程まともに思います。

Re: 全く同感です

爺さま 毎度です。

> 次の総選挙では原発問題が大きな争点の一つである筈です。

ちゃんと、議員一人ひとり表明して欲しいですね。

> 似たような年代かと思いますが、河野太郎氏の方が余程まともに思います。

いや~、河野さん、まともですぅ。

No title

小出裕章著『原発のウソ』扶桑社新書、777円(税込)。
新聞広告を見て、さっそくきのう買ってきました。
講演をまとめたようで、とても読みやすくできています。
良心をもつ科学者の冷静な文章がいいですね。
結論は最終章のタイトル:

  原発に未来はない

ということですね。国民必読の一冊でしょう。

Re: No title

rippleさん こんにちは。

> 小出裕章著『原発のウソ』扶桑社新書、777円(税込)。

ありがとうございます。
早速、読んでみますね。

No title

>小出裕章著『原発のウソ』扶桑社新書、777円

ありがとうございます。
私も早速買って読みます。

同じ思いの人がココに
集まってこうしてコメントだけで終わるのは
残念のように思います。

Re: No title

maiさん、こんばんは。

私も批評家だけで何もしていないこと
恥じます。
ただ、小出裕章さんはあれほど世に出たので、
行動起こそうとすれば何かできるはずです。
私も彼が起こせば行動を共にします。

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