ドイツと日本

 ドイツは2022年までに原発を全廃することを決めた。主要国初の「脱原発」である。もともと環境志向の強い国である。もう20年も前になるだろうか、ドイツを旅して環境志向の高さに驚いた。日本ではまだゴミ分別が始まった頃である。その頃、ドイツでは既に、生ゴミ、プラスチック、ビン缶など多数に分別することが日常化していた。高速道路はどこも木材の防音壁が施工されていた。どの公園にもわざわざ自然の緑を取り入れていた。

 ドイツは異国の失敗を契機に、今回、思い切って国策を転じたのである。その踏ん切りとスピード感には敬服する。片や、浜岡を止めただけで一向に原発行政の先行きが見えない日本。同じく敗戦の闇から勤勉と技術力で這い上がってきた日本とドイツである。その違いはどこにあるのだろうか。

 もともとドイツは中道左派政権が脱原発を掲げていた。昨年秋、中道保守のメルケル政権は原発の運転期間の延長をいったん決めたが、今回の決定で元の路線に戻した形となった。ドイツと日本で政治の環境や事情が大きく異なるとはいえ、なぜこうも違うのであろうか。

 原発が国策だという理由だけで、政界も学界も国民までもが思考停止してきた日本。片や、社会全体で環境をテーマに熟議を重ねてきたドイツ。環境に対する国民意識の違いが大きかろう。まず日本は原発の安全神話をかなぐり捨てて、原発依存の呪縛を断ち切ることから始めないといけない。

 それと、日本の政界および社会が男社会であることも大きい。メルケル首相の決断力は女性ならではの所がある。政治家の数を少なくして女性の首相を輩出するくらいに、日本の政界再編が必要であろう。男は意外と決断力がない。勇気もなく、保守的なのである。ここは有能な女性の力を借りたいものである。火事場の女性力に期待したい。そのための社会作りは急を要す。
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No title

女性は、いざという時の思い切りがいい。 ただ感情に走りやすい傾向がありますか・・・女性の利点を生かしたポジションを与えられれば、日本の政治も少しは、良くなるかも??

Re: No title

トパーズさん、毎度毎度の(クラッカー)です。

> 女性は、いざという時の思い切りがいい。 ただ感情に走りやすい傾向がありますか・・・女性の利点を生かしたポジションを与えられれば、日本の政治も少しは、良くなるかも??

男性も感情的というか執念深いですよ。
小沢さんの菅降ろしも、どちらか言えば感情的な部分が多いようで。

いずれにしても、女性の能力を活かさないと。
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