懺悔の日々

 事故が起きた後、原発や放射能について、ここに諸々と記した私である。原発行政からの離別や新エネルギーの提唱もしてきた私である。そういう私であるが、後ろめたいことがある。それは、震災の直前まで原子力の仕事に携わっていたことである。

 山口県の瀬戸内海に立地予定の原発に関して、活断層の調査に昨年末からそれこそ震災の直前まで携わっていたのである。その時には原発の恐さも何も考えていなかった。ただ、お金に何らの糸目をつけない電力会社の財力に飽きれていた。電力会社の傲慢無礼な態度を毎日のように目にしていた。それでも仕事と割り切り、財力にすがるように一緒になって仕事をしていた。ちょうど震災の1週間前、所用からその現場から身を引いた。

 震災と事故の直後、その現場は当然、即刻中止となったであろう。現場は混乱したであろう。周辺の住民から罵声を浴びたかも知れない。最近の報道によると、電力会社はその原発の立地を断念すると発表した。その時の電力会社の担当者、元請や下請けの方と互いに連絡も取るはずもない。潮が引くように、すべてが消えていった。残ったのは債務だけである。
 
 いわば私は原発推進の一端を担ってきたも同然である。今では良いことを言っていても、私も戦犯のひとりかも知れない。そうした懺悔の思いが重くのしかかる。このブログも電力や関係者が目にすることがあるかも知れぬ。そうすれば、どうなるのかは承知の上である。それを覚悟の上でアップする。これからも深く深く懺悔をしていこう。そして、この気持ちを忘れずに仕事で社会にお返しをしていこうと思う。
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No title

3.11がなければ私も原発は安全で必要なものだと思っていました。

ほとんどの方がそう思っていたのだと思います。

そこまでご自分を責めなくても良いのではとおもいますが・・

Re: No title

maiさん、ありがとう。

これは私の職業的な懺悔です。

当然、一般国民と同レベルでないことは承知します。

これは私の懺悔であるとともに私の覚悟です。

こうしてアップすることにより、逃げ場のない自分を

作って奮い立たせているのかもしれません。

ごめんなさい。ありがとう。

No title

私も原発推進の片棒以上を担っていた時期があり、真に忸怩たる思いでいます。
電力社員の傲慢な態度はお役人と一緒だと思います。自分の会社が潰れるなんて事はあり得ないと思っているのですから。東電の人間に対して「思い知れ!」と言った気持です。

Re: No title

爺さん、おはようございます。

> 私も原発推進の片棒以上を担っていた時期があり、真に忸怩たる思いでいます。

そうでしたか。「忸怩たる」というのは、まさにそのままですね。

> 電力社員の傲慢な態度はお役人と一緒だと思います。自分の会社が潰れるなんて事はあり得ないと思っているのですから。東電の人間に対して「思い知れ!」と言った気持です。

お役所以上にひどく感じました。「思い知れ!」って言いたいですが、
どうしてどうして、なかなかしたたかです。
事故後もちゃんと次の手を考えているようです。
発電と送電を分離すれば危機感をもつでしょうが、
今のままだと保障されたも同じですからね。




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