母の日に寄せて

 一昨日の母の日、同居人に娘夫婦から花束が届いた。それも、「あんたタレントか~」って言いたくなるような大きな大きな花束である。安く見積もっても1万円、下手をすると2万円也と、隣の男はすぐに品定めする。だって、贈られているのは同居人であるが、それを頂戴する所以の対価はこちらにある。お祝いの出入勘定が頭に浮かぶ。

 気持ちだけでということで、労いのお祝い電話がこちらとしては一番、気軽で嬉しい。しかも一番、安上がりなのだが、頂いた本人はもうとっくに有頂天になっている。父の日というのはあってないようなものだからと、すねても仕方ないので、一緒になって喜ぶ振りだけはする。

 大体において、娘が独身時代も含めて母の日に何かを贈るというのは、精神状態がよほど安定しているときか、何か魂胆があるときか、どちらかである。生活が乱れているときにはありもしない。

 娘からの母の日プレゼントでこれだけ喜ぶのだから、息子からの母の日プレゼントとなると半端じゃない。後生大事に長く長くもたせる。母と息子の関係は、いつになっても一方的な恋人どおしなのである。しかし、息子からの母の日プレゼントは滅多にない。大体、男というのは気が利かないわけだが、稀に贈ってくる年がある。そのようなときには、付き合っている彼女がいるのは間違いない。

 私にとっての母の日はもう21年も前に終わった。それ以降は同居人の母親を母の日のターゲットとしてきた。が、それも1年前に途絶えた。今思えば、小学校低学年のとき、友達に借りたクレヨンで描いたカーネーションの絵を母の日に贈った。そのときの母の涙が今でも私の心の中に宿っている。
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母が望んでいるもの

同居の母は、現在92才ですが、誕生日や母の日のプレゼントは、ここ数年あげていません。「何か欲しいものはないの?」と聞いても「何も無い」というのです。母にとっては、毎日穏やかに、気楽に過ごせる生活が一番望んでいることであり、それがプレゼントのようです。

Re: 母が望んでいるもの

トパーズさん、こんにちは。

こちら広島は早くも梅雨のようなジメジメした天気です。
ニューヨークはどうですか。

> 母にとっては、毎日穏やかに、気楽に過ごせる生活が一番望んでいることであり、それがプレゼントのようです。

それはそうですね。
気楽に過ごせるように、
恩着せがましくしないで、
後からそっとサポートすることが
一番の孝行でしょうね。

泣いちゃった・・・

こんにちは~

最後の文章で、涙がドバッと出てしまいました・・・
最高のプレゼントだったでしょうね。
ずっと忘れずにいらしたgeotechさんの最高の思い出でしょう。

今年の我が家は、な~~~んにもありませんでした。
でも、何も言いません。欲しかったなんて絶対に言いません・・・

Re: 泣いちゃった・・・

おしゃれな猫さん、お久しぶりです。

といっても、ほとんど毎日ブログは見ていますが。

> 最高のプレゼントだったでしょうね。
> ずっと忘れずにいらしたgeotechさんの最高の思い出でしょう。

貧しい頃の思い出はすべてしっかり私の糧になっています。

> 今年の我が家は、な~~~んにもありませんでした。
> でも、何も言いません。欲しかったなんて絶対に言いません・・・

何もないのは平穏の証しですよ。

まだ余震とかあるんでしょ。
まだまだ心配ですね。
万一何かあったら引っ越してらっしゃい。
山小屋を提供しますよ。
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