原発世論の道筋


 原発事故後、今後原発をどうするかという朝日新聞の世論調査によれば、原発を「増やす」という人5%、「現状維持」51%、「減らす」30%、「やめる」11%であった。

 この結果について、某解説者が次のように分析していた。
〔「増やす」に「現状維持」を加えた56%が「減らす」に「やめる」を加えた41%よりも上回っている。あのような大事故を経験してなおかつ、国民はエネルギー事情の現実を認識し、現実的な判断をしている。〕

 うん?この解説者は何を言っているのだ。「増やす」の5%に対して「減らす」と「やめる」は41%にものぼるではないか。反原発の意思が圧倒的であることは明白である。しかもこの場合の「現状維持」とは、安全検査をしっかりと実施した上でという前提条件があるはずである。そうすると、積極的に「増やす」の5%以外の95%は原発に消極的なのである。

 世論調査の結果ひとつみても、見る側の思想により見立て(評価)が大きく違ってくる。その原因は世論調査の質問の仕方に問題があるからである。こういう場合の質問の選択枝は、相反する言葉の偶数選択枝か、中間を入れた奇数選択枝にするのが基本である。つまり、以下のような質問にしなければいけない。
Case-1-----「増やす」「減らす」
Case-2-----「増やす」「どちらとも言えない」「減らす」
Case-3-----「増やす」「現状維持」「減らす」
Case-4-----「大いに増やす」「少しずつ増やす」「少しずつ減らす」「やめる」
Case-5-----「大いに増やす」「少しずつ増やす」「現状維持」「少しずつ減らす」「やめる」

 反原発の気運が盛り上がる中、未だに世論が二分されているのは間違いない。いずれにしても、原発の将来についてもうそろそろ国民ははっきりとした意思表示をしなければなるまい。「人任せ」や「のど元過ぎれば」の愚は決して繰り返してはいけない。
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そうなんですね。

きよしさまおはようございます。
世論調査の結果ひとつみても、見る側の思想により見立て(評価)が大きく違ってくる。その原因は世論調査の質問の仕方に問題があるからである。  そうなんですね。。。
 私は周りの女性たちに話すと、誰もが聞こうとはしません。それどころか私のことを理解できずに非難します。あーあ!! でもそれが日本人なのでしょうか。
諦めかけている私です・・・

Re: そうなんですね。

dorucasuさん、こんにちは。

>  私は周りの女性たちに話すと、誰もが聞こうとはしません。それどころか私のことを理解できずに非難します。あーあ!! でもそれが日本人なのでしょうか。

ことなかれ主義の日本人に、ほとほと飽き飽きしています。


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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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