原発について考えてみよう(最終章)

 これまで、「原子力について考えてみよう」シリーズを3回にわたってブログにアップしてきた。Part1においては、平井憲夫さんの告発文を紹介した。原発のずさんな管理体制や周辺地域住民への差別、風評被害などを指摘した告発文である。この告発文の真偽はともかく、原発については推進意見も反対意見もさまざまである現状を示した。その上で、我々国民は一部の情報だけを鵜呑みにすることは危険であり、自らの手で原発に関して調べ、自らが納得できる回答を得るべきであると述べた。

 Part2においては、そもそもなぜ日本が原発推進に邁進したのか、なぜ国民は原発を容認してきたのかという点に関して、過去の歴史を振り返ってみた。すると、原発推進は日米政府による思惑のもとに、紛れもなく国策として推進された経緯があることを確認した。

 そしてPart3においては、「どうしても原発に頼らなくてはいけないのか」をテーマに、原発エネルギーと他のエネルギーを比較した。その結果、確かに原発はエネルギー効率が良く、原子力発電のすべてを自然エネルギーに代替するのは残念ながら非現実的であることを認めざるを得ないことを確認した。しかしながら一方で、バイオマスエネルギーなどの新しいエネルギーの可能性についても言及した。

 本最終章においては、こうした現実と将来性を総合した上で、国としてのエネルギー政策についての私案を示すことにする。

 今回の福島原発事故が想定外であったとか、レベルが7に相当するとか、それでもチェルノブイリの放射線量の10分の1だとか、そんなことに関係なく、この原発事故は人災であることは紛れもない事実である。この事件は日本国民にとって永遠のトラウマになることであろう。したがって、どの党が与党であろうとも誰が総理大臣になろうとも、原発政策は転換を余儀なくされることだけは間違いない。

 さりとて、エネルギー転換を急変させることは現実には難しい。そこで、原発については、まず現在建設中または計画中のものは一切、断念する。既に稼働中のものについては数年間かけて全面的に設計の見直しを行い、万全の安全確保を確認した後に稼動を再開する。万全の安全確保のためには現在のような原子力安全保安院などは廃止して国、民間から独立した監視検査組織を立ち上げる。

 その上で、原発に代わる自然エネルギーの普及に国をあげて強力に推進していく。そのための仕組みを構築する。すなわち、原子力に電力の3割を依存する体制から自然エネルギーに比重を転換し、エネルギー全体のバランスあるものに変えていく。一方、節電や省エネ対策も強力に推進していく。大企業や大きなビル・病院では六本木ヒルズにように自家発電を強制する、エネルギー効率使用のためのサマータイムなど勤務と生活の工夫なども必要である。要するに、戦略的なエネルギー転換を図っていく。

 下図はエネルギー転換に関する私案である。Fig.1に示すように、節電および省エネと自然エネルギー推進の2つの柱でもって2050年までに完全なクリーンエネルギーにするのが目標である。そのためには自然エネルギー推進のための仕組みが必要である。

 例えば、太陽光エネルギーを推進していくために、Fig.2のような仕組みを作る。会社、工場、住宅、公共施設のすべてに太陽光パネルを設置することを義務づける。太陽光パネル設置業者を現在の100倍にする。業者に申し込みをすれば業者は施工費用を政府系銀行から融資してもらってパネルを設置する。電力会社は自然エネルギーの電力全量を買い取りそれを転売するとともに、余剰金を政府系銀行に納付する。このようにお金を循環させれば、最初は国の借金で始まる事業であってもクリーンエネルギー特需で雇用は確保されて景気は上向く。
 




エネルギー転換

 以上は私の考えの一端であり、実現にはいろいろな問題もクリアしなければならないことは承知の上である。一番大切なことは、国民ひとりひとりがこの国難を乗り越える覚悟である。原発に頼らない決断である。そして、無駄のない昔の日本を取り戻す決意である。
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う~む。

何回も読まないとわたしの頭では
理解できましぇーん。
原発が人災であることはよーくわかります。

Re: う~む。

まいどです。

> 何回も読まないとわたしの頭では
> 理解できましぇーん。

え~。ごめんね。お金の出し入れのとこですか?

もいちど見直してみま~す。
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