原発について考えてみよう(2)

 この際、原発について今一度、考えてみたい。なぜ、日本が原発の推進に邁進したのか、なぜ国民は原発を容認したのか、原発に代わるエネルギーはないのか、なぜ日本だけが原発を続けてきたのか。そもそも、世界で唯一の被爆国である日本がなぜアメリカ、フランスに次ぐ原発大国になったのだろうか。それを知る上で、原発に関わる過去の歴史を振り返ってみる必要がある。

 広島、長崎に原爆が投下されたわずか1年後にアメリカがビキニ諸島で水爆実験を行っている。第五福竜丸が被曝し船員が亡くなった。そして、原水爆禁止運動=反米運動が起きる。原水爆禁止運動を機に日本が共産主義化するのを防ぐため、原子力の平和利用をという名目で原発を作ればいいと、アメリカが心理戦略計画を提案する。毒(原発)をもって毒(原爆)を制すという論理である。

 アメリカのその心理戦略計画に協力したのが、当事、読売新聞社・社主であった正力松太郎である。正力松太郎はメディアを使い原子力アレルギーのある日本人に原子力の平和利用を刷り込む。さらに正力は、富山二区から衆議院選挙に立候補して当選する。すると正力は財界に働きかけて原子力平和利用懇談会を発足させ、代表世話人に就任する。それから日米原子力条約が締結される。正力は鳩山内閣に入閣して原子力担当大臣となる。その後、茨城県東海村に原子力センターができる。

 なお、正力松太郎は読売新聞社の経営者として同新聞の部数拡大に成功し、「読売中興の祖」として大正力(だいしょうりき)と呼ばれる。また、プロ野球の父、テレビ放送の父、原子力の父とも呼ばれる。今にして思えば、日本のメディアの中で読売新聞が確固たるポジションと発言力をもつ所以がよくわかる。
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そうだったんですか

知らないことを教えていただいてありがとうございます。
でも、私は本当に知らないということも知りませんでした。IT社会ならこそ知ることができました。感謝!!

Re: そうだったんですか

dorucasuさん、おはようございます。

いつも閲覧していただいてありがとう。

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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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