救国

 散々たる今の惨状に対して、ある人は憂い悲しみ続け、ある人はただ唖然と佇む。また、ある人は復旧に奔走する一方、ある人は打ちひしがれたままである。さらに、ある人は疑心暗鬼を生じ、ある人は人による不手際や不始末を糾弾する。

 しかしながら、日本国民のひとりひとりがどのような行動をとろうとも、日本国民のひとりひとりがどのように思おうとも、惨状の現実は歴然とした事実として消えない。そればかりか、途方もない有形無形の負債を国民自らが背負わなければならない、現実がある。

 今の政権がどうであろうとも、将来、政権がどうなろうとも、この事実は決して打ち消すことができない。だったらどうする。考えてみるが良い。関東大震災が発生したわずか5日後には郵便局員が東京から東北に郵便物を配達したという。我らの先輩が残した日本再生の足跡を。日本全土が被災地、全国民が被災者という共通の意識のもとに、一歩一歩、少しずつでも前進するしかあるまい。

 幸いにもこの災害によって自粛の気運が盛り上がりつつある。国民ひとりひとりの少しの我慢と少しの辛抱。少しの節約と心使い、優しい行動が国を救う。この困難を皆で乗り越えてこそ、道が開ける。

 思えば、我々は今まであまりにも物質的な豊かさを享受してきた。あまりにも利便性と効率性を求めすぎてきた。今回の災害によってほんのわずかに得たものがあるとすれば、人とひととの絆がいかに大切であるかということを、改めて知ったことである。地域のコミュニテイというものががいかに大切なものかということ、人間の脆さと危うさ、優しさと強さを改めて感じたこと。「生きる」ということがこんなに大変であり大切なことであるのかを、思い知らされたことではないのか。

 これからの復旧のために、日本人ひとりひとりに何ができるのか、何をしなければならないのか、自らが考え抜くことが必要である。外国人が日本を去ろうとも、我々日本人は決して逃げない。我々日本人の手で必ずや我が祖国を立て直す。今、変わるべきは政治でもシステムでもない。変るべきは、国民ひとりひとりの覚悟である。救国とはそういうものだ。
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