政治の末期症状

 宙に浮いた年金記録問題の発掘者である長妻氏。その年金問題を主要な争点にし、脱官僚を旗印に民主党を政権の座に押し上げるのに貢献した。長妻氏は民主党政権の最大の功労者であったはずである。

 民主党政権発足当時、選挙で国民の信任を得たマニフェストを実行して官僚の抵抗を退け、政治主導で政策を決めていく。従わない官僚は更迭する。そんな思いを民主党議員の多くが抱いたに違いない。菅氏も当時、民主党政権に協力できない省庁の官僚には辞表を書かせると言っていた。

 その誓いを忠実に実行した政治家が長妻氏である。厚労大臣に就任した彼は官僚にマニフェストを携帯することを求めた。就任直後から次々に指示を飛ばした。年末年始もなく働き続けた。もっともこだわった天下り規制については、1000万円以上の年収を得る事務局職員が100人以上いたという調査報告を公表した。せめて他の役所並みの天下り規制をと懇願する官僚を振り切るなど、その振る舞いは脱官僚の姿勢そのものであった。

 しかし、菅改造内閣に長妻の名はなかった。厚労省幹部からの更迭直訴に菅氏と仙石氏が応えたのである。ある民主党幹部いわく、官僚と仲良くするには、天下りと無駄使いに目をつぶることだと。なんということだ。最も忠実な政治家が更迭され、最も不誠実な政治家が大臣になる。こんなはずじゃなかった民主党。どうした民主党。長妻氏の怒りはおさまらない。国民の怒りも収まらない。

 脱官僚に限らない。危機管理能力、外交力、マニフェスト実行力、どれをとってもおそまつである。もはや現民主党に期待する国民はいない。日本の政治はまさに末期症状である。
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