現代若者論

 「近頃の若者は・・・・・・・」と論じると、必ず、若者は「若者を皆一緒にして欲しくないです」と反発する。言われなくとも、人それぞれに違うのを承知の上で言っているのだが、それより、そのようにいきがって反発すること自体、裏返しとして、概して画一的である証拠と言える。なぜなら、昔から「近頃の若者は・・・・・・・」の言葉は繰り返されてきたであろうし、我々も記憶にあるが、当時の青年には個性の自覚と自負があったのでとくに反発はしなかったのである。
 
 現代の青年男子は、よく草食男子と揶揄される。果たして本質的に草食だろうかと疑問をもつ。確かに、おとなしくて消極的な青年が多い。しかし、草食か肉食かという動物学的観点からみると、彼らは間違いなく肉食なのである。彼らの多くは文字どおり野菜を好むのかというとそうではなく、やたらと肉を好んで食べるか、食べたいけど金銭的に抑制しているのかのどちらかである。次に、性欲はないのかといえばないとはいえない。ただそれは内なるものに発散する傾向がある。アダルト業界では最近、巧妙な男性用オナニーグッズが開発されて、その売り上げが半端じゃないらしいことがそれを証明している。

 だったら、彼らはなぜに女子に挑戦しないのか。それは、振られる(負ける)のが怖いからである。勝ち負けを避け、ましてや1位や2位を競わない教育を受けた彼らを待ち受けるのはまさしく勝負の実社会である。そこで彼らはたじろぐ。勝ち負けを経験したことのない彼らは勝負を避ける。プライドが負ける怖さを募らせるのである。

 団塊世代の青春時代にはダンスパーテイーなるものが流行った。そこで壁際に居並ぶ女子に手当たり次第に声をかけたものだ。そこから勝負が始まっていた。ダンスが苦手な男子は別の手段で女子に声をかけた。まるで野獣が獲物を追うような戦いが実社会に出る前から繰り広げられた。それでは昨今の合コンはどうだろうか。集団のお見合いのようなものであるが、だからといって彼らは所謂、お見合いを嫌う。両親とかが関与し、誰かに迷惑をかけるのを嫌う。そして何よりも、自らが傷つくのを嫌う。合コンであれば、誰が誰を射止めたという明確な結果がその場では出ないことが多い。そしてなによりも、仮にパートナーがみつからずとも負けたという敗北感が薄い。やがて彼らは戦わずして負傷する。そして、それに業を煮やす実益女子は結婚相談所に走る。高額な入会金を女子にも課すセレブ結婚相談所が盛況なのはわかる。

 現代若者男子を批判しているのではない。すべては社会構造であり、教育が原点であると思う。別に、勝負にこだわる教育が良いとも思わない。さりとて、わざわざ勝ち負けを避ける教育が良いとも思わない。今一度、教育のあり方を見直す必要があろう。


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