健さん的日本男子観





  『不器用で寡黙な男』というと、先日お亡くなりになった俳優・高倉健さんの代名詞のようである。それほどに、『不器用で寡黙な男』を演じ貫いてきた役者さんである。

 お亡くなりになってから、健さんにまつわるエピソードというか伝説みたいなものが報じられた。自身の出番でなくても立姿勢であったこと、地元のエキストラとの血の通った交流、共演者への心憎いばかりの気配りなど。また、身内にも極秘にするなど最期まで気丈な自分を演じた男の美学も紹介されていた。ひとりのファンとして心からご冥福をお祈りします。

 そうした健さんの人間性には、質実剛健な中に朴訥とした人間味と優しさを感じることができ、女性ならずとも男も惚れる人柄である。高倉健さんという人物像は最後の映画スターというよりも、 『不器用で寡黙な男』という昔ながらの日本男子の最後を見たと言ってもいいかも知れない。

 と、ここまでは普通の素直な見方。が、穿った見方が身についた私として少し見方を変えてみた。まず健さんは素敵で偉大な役者であるが、人間性ならずとも役者としても不器用であったと思う。なぜなら、健さんの人柄は私生活も映画も一緒だと思うのである。つまり地で演じることができた俳優さんだと思うのである。いろいろな役を演じるのを役者の技量とすれば、いろいろな役を演じきることができてこそ一流の役者だと思うのだが。たとえば、緒方拳さんや竹中直人さんのように。

 それにもうひとつ、『不器用で寡黙な男』への絶賛が少し気になる。役者であるがために不器用で寡黙が通用するのであって、一般社会、とくにサラリーマン社会では通用しないだろうと思う。「沈黙は金なり」のごとく、日本はどうも古来から寡黙を賛美する風潮がある。また器用者はずる賢いとさげすみ、不器用者は正直者と見る風潮がある。そりゃ私だって不器用で寡黙でいたいよ。そうすればあっちの部署やこっちの部署に回されなくてよかったのに。

 何事にも器用で口数が多い男のやっかみ恨み節と聞き流して下され。





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同窓会





 秋のこの時期、同窓会たけなわの時期でもある。私の手元にも、高校の同窓会の案内状が9月初旬には着いていた。わざわざ地元に帰る煩わしさから、普段なら欠席の復信を出すところ。だが、案内状の最下段に「元気ですか?是非参加してください。藤井」と手書きが添えてあった。高校3年の同じクラスで大学も学部も一緒の藤井君である。こういう手書きには滅法弱い。当番幹事に礼をつくす意味で、すぐに出席の返事を出した。

 地元では有数の進学校。政界、経済界などに多くの優秀な人材を輩出している高校であるが、それだけに大学受験一辺倒の荒んだ高校生活であった。高校2年までに全教科を終了させ、3年生の1年間は受験対策となる。高校の中に予備校もあった。生徒会は受験の足かせとなる修学旅行や文化祭を拒否した。自分以外のすべてを敵視し、要は何番以内に入るかが問題であった。そのような高校生活を送れば、人間性が良くなるはずもなく、友情が育まれるはずもない。

 団塊世代のピーク期である。1クラス60名、1学年12クラスの総勢720名の卒業生のうち、すでに物故者が50名もいた。その中には自殺者も数名いる。今回の同窓会には60名が出席していた。地元に住む者が必ず出席するとは限らず、遠くからも馳せ参じる。食うに困った者が出席するはずもなく、早い話、受験勉強と生活基盤獲得に勝ち抜いた者の凱旋の感がする。

 ただ勝者と言えども老いと病には勝てない。禿や白髪はもちろんのこと、脳梗塞をやったという杖をついた者、闘病生活を送った者、薬漬けの者、メタボなど。呑み放題といっても、アルコールをやらない輩も多い。本来なら、年金、介護、病気、薬と暗い話題に尽きないものを、わざわざ明るい話題をしようとするから、返っておかしい。

 いろいろな話題の中から、究極は、あの歪んで荒んだ受験勉強の高校生活は一体、何だったのかということに話は落ち着く。それを悔いても仕方なく、最後は互いの体のことを案じ、元気に後期高齢者に突入することを誓うのであった。




帰国しました






愛の逃避行から帰国しました。
と言いたいところですが、
息子の結婚式と、ついでにバカンスを楽しみ
ハワイから帰ってきました。

久しぶりの海外、
しかも仕事を休んでの渡航はいろいろと準備が大変でした。
とくに電話、SMS、メール通信は
何も準備しないで行くと
とんでもないパケット料金が請求されます。
海外ダブル定額設定、機器海外モード設定、
アプリの自動更新阻止など、
かなり勉強もして入念な準備をしました。

フライトは比較的安価なハワイアン航空。もちろん、エコノミーです。


ハワイアン航空



日本とハワイとの時差は19時間。
しかもハワイの方が遅れているので、不思議な現象。
3日の夜21:00に飛び立つと
ハワイに到着するのは逆戻りして3日の朝。
逆に帰りは8日の14:00に飛び立つと
日本に到着するのは先送りして9日の夜。
つまり、行きは風に押し戻され、
帰りは風に押し流されるという感じです。

さて、客室乗務員は女性とばかり思ってましたが、
ハワイアン航空の乗務員は半数が男性でした。
その中にオバマ大統領のそっくりさんがいました。
日本のそっくりお笑いタレントよりもよほど似てます。
彼がドリンクのオーダーを聞きに来たとき、
思ったことをすぐ言う性分から、
Look like President. Please give me white wine.
と、つたない英語で話すと、
彼は Thak you. “ Yes I Can.”と答えました。
うひゃ~、やられた。
白ワインが切れているとわかると、
彼は両腕を少し曲げた軽やかなオバマスタイルで
アテンダント物品庫に取りに行くのです。
そして、Let’s give our service.
と言って、カップ並々にワインを注いでくれました。
なんてユーモアたっぷりのPresidentだこと。

ハワイでの宿泊はワイキキ海岸に面したシェラトン・ワイキキ。
引いては寄せる波の音、サーフィンに興じる若者の声、
流れるハワイアンの音、
ゆったりとした時の流れ、
はるか地平線の夕日を眺めながら夜はふけていきます。


ホテル


なぎさ


ワイキキの市街地は高層ホテルが林立し、
世界からの観光客でごった返してます。
水着や半パン、サングラススタイルの人、人、人。
世界中のブランドショップが集結して賑わう一方、
一歩路地裏に入ると
毛布に包まった人が横たわり
貧富の格差をまざまざと感じます。

物価が高いのにおどろき(☆_★)です。
1杯1000円もするラーメンは即席ラーメン以下。
ホテルの中にローソンがあるのですが、
小さな一口サイズのおにぎりがなんと300円など。
だいたい2倍から3倍の物価でしょうか。

さて、肝心の結婚式は
ワイキキから車で1時間の
オアフ島西海岸の教会で行いました。
ここでふたりは
永遠の愛を誓うのでありました。


契り


ケーキカットの後、海岸線で記念撮影。

ふたり


海岸撮影

そして海岸線が夕日に包まれて夜のしじまが訪れるころ、
ふたりの愛は絶頂となるのです。
あ~、いいな、いいな。

結婚式の翌日から、
リムジンに乗って
オアフ島を周遊しました。


リムジン

このリムジン、一見豪華そうですが、失敗でした。
日よけ窓というか色つき窓で、
しかも窓が狭いので外がよく見えません。
観光バスに乗るのが正解でした。

有名なダイヤモンド・ヘッド、火口湖のハナウマ・ベイ、
パールハーバー、それに日立の樹でおなじみの
モンキー・ポッドなどをゆっくりと見て回りました。


モンキーポッド


こうして約1週間の旅を終えて
岐路につきましたが、
なによりも暖かい白い飯と味噌汁と日本茶に
ホット一息。
安心で衛生的でおもてなしの日本に改めて感謝です。




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いつもお立ち寄りいただきありがとうございます
しばらく日本を離れますので
ブログをお休みします
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