イレギュラーな季節変化と世情



 今年の冬は例年になく寒いね、春が待ち遠しいね、そんなことをついさっきまで言っていたような気がする。やがて待望の桜の便りが聞けるようになった。しかし、今年の前線は例年のようにジワジワと規則的には北上しなかった。花のお江戸が満開だというのに広島は三分咲き。「順番が違うだろ!」と言いたかった。ようやく広島で桜の満開を迎えたかと思ったら、春の嵐であっけなく散ってしまった。いくら何でも散り際が良すぎる。昨年、あと何回花見ができるのかと思っていたが、これは想定外。罰ゲームとしてあと一年命を引き延ばしてもらおう。

 四月に入ると、春を通り越して急に真夏日になった。かと思うと、あくる日にはヒョウが降って花冷えする。ストーブを片付けたりまた出したりと、なにかと天に振り回されて慌しい。寒暖の変化に木々も草花も躊躇している。例年なら、フキノトウ、土筆、ワラビと続くが、今年は順不同で不揃いである。隣の家ではハナミズキが満開なのにわが家ではまだ水仙が残っている。里では今年の筍は一斉ではないらしいとの知らせ。なんだかおかしいぞ。

 このところ仕事が忙しくてブログに手をつける暇もなかった。仕事もようやく落ち着いてきて世の中をゆるりと見渡すと、日本も世界も抜き差しならぬ状況になっている。アベノミクスという妖怪な景況に浮かれている間にも、間仕切りのない国境を越えて環境汚染と病原菌感染がひたひたと拡散し、テロや戦争の恐怖が世界に蔓延している。地球は今、いろいろな意味で一発触発の危機と転換期に直面している。そんな気がしてならない。




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国民栄誉賞のふしぎ発見



 家に帰ると、長嶋氏と松井氏の国民栄誉賞ダブル受賞の報が流れていた。どうもエイプリルフールではないようだ。こういう話に素直に喜ぶのが善良な市民だろうが、私の場合、どうしてもうがった見方をしてしまう悪い癖。

 長嶋氏の場合は遅きに失する感があり、松井氏の場合は時期尚早の感がする。そして共通するのは、今なぜ、それも同時にと思うからである。王貞治氏に授与したことに始まる国民栄誉賞は、これまで20人と1団体に与えられている(以下敬称略)。

1. 王貞治(37歳)
2. 古賀正夫(故人)
3. 長谷川一夫(故人)
4. 植村直己(故人)
5. 山下泰裕(27歳)
6. 衣笠祥雄(40歳)
7. 美空ひばり(故人)
8. 千代の富士(34歳)
9. 藤山一郎(81歳)
10. 長谷川町子(故人)
11. 服部良一(故人)
12. 渥美清(故人)
13. 吉田正(故人)
14. 黒澤明(故人)
15. 高橋尚子(28歳)
16. 遠藤実(故人)
17. 森光子(89歳)
18. 森重久弥(故人)
19. 2011FIFA女子ワールドカップ
20. 吉田沙保里(30歳)
21. 大鵬幸喜(故人)


 誰がどう授与されようが下々が考えることではないかも知れぬが、これまでいろんな社会批判を受けてきたのは間違いない。ひとつは、国民栄誉賞を政治的に利用している節があることである。現政権の誇示と国民の発揚のための手段として。もうひとつは、没後者が多いことである。どうせ授与するのであれば生存中に授与したらどうだという批判である。

 こうした批判の根底には、国民栄誉賞授与の基準が明確でないことがある。高橋氏がシドニーで金メダルを取ったのは画期的なことだが、それではオリンピックよりも格上の世界陸上で金メダルを取ったことがある野口みずき氏はどうなのか。ロサンゼルスオリンピックで金メダルを取った山下泰裕氏の勇姿には国民誰しも感動したが、それでは他の多くの金メダリストとの違いは何なのか。要するに、パフォーマンスではないのか。

 こうした経過を勘案して今回の場合を検証すると、長嶋氏はどうして今なのかと大いに疑問になる。長嶋氏の体調がすぐれないのか。ダブルについての疑問は、事前に長嶋氏に授与の知らせをしたときに、長嶋氏から愛弟子の松井氏とのダブルの要請があったのかと。今思うと、国民栄誉賞をサラリと辞退したイチローがやけに清清しく輝くのである。下種の勘繰りとも言える無用な詮索をしながら、後味の悪さを閉まって眠りに入ったエイプリルフールの夜であった。





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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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