Alternative Facts






 今、我々の身の廻りには真実でない情報が氾濫している。牛乳は体に害である、東南海地震が近々起きる。インフルエンザ予防接種は効果がない、日本はほんとうは借金していないなど。最近話題の塩水洗浄などは、命に関わる典型的な嘘の情報である。そのソースの多くが知識階級または名が売れた組織によるSNSであるから、騙され易いことこの上ない。「実際はこうなのだ」という常識を覆すセンセーショナルな嘘の情報を流すと、すぐさま知識階級の民衆が飛びつき、それを自身の手柄のように拡散する。すると、その情報が定説に変身するのである。


 身の廻りにとどまらず、情報操作によって予期せぬ新しい政権が生まれ、真実でない数字でもって政権武装され、嘘の数字がひとり歩きするなど、真実でない情報が世界を支配しようとしている。そして、それは真実ではないのではと問い正すと、「Alternative Facts」という言葉まで編み出す。「別の真実」あるいは「代替真実」と訳されようか。これもまた言葉による嘘である。


 氾濫する情報のほとんどが真実ではないと思えばいい訳であるが、それを検証しようとすると、嘘の情報が検索される。もはやSNSは歯止めのない嘘の氾濫源となっている。SNS自身にチェック機能や真実評価システムなどの導入が求められる訳であるが、当面は民衆ひとりひとりが安易に情報に飛びつかない、疑ってかかるなどの心構えが必要である。


 真実はひとつかも知れないし、複数かも知れない。ただ真実ではないものは嘘である。その嘘の情報が大半であることを肝に命じる必要がある。頼りになるのは自身であり、自身による多角的な検証しかない。この情報社会に生きる人間の知恵がまた試されようとしている。





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情報の真贋を見極める





 先日も記したが、近年ネットによる「隠された真実」的な情報が多い。政治・経済、防衛、環境など日本や世界で起きた大きな出来事に対して、実はこうなのだ的な情報である。たとえば、アメリカで起きた9.11のテロは実は国家によるヤラセであったとか、同じようにパリのテロもヤラセであるとかいった情報だ。別に国際的な大事件に限らず、日本国内の原発問題や活断層の問題について真相は斯く斯く然然といった情報もある。さらには日常的には、テレビコマーシャルで放映されるサプリメントの効果は実はこんなにも素晴らしいといった情報もある。

 つい最近にも、経済評論家の三橋貴明氏をソースとする「日本のマスコミが隠す不都合な真実」と題する情報がネットに流れて大きな波紋を呼んでいる。
http://www.keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_ydn_3m1.php
https://www.youtube.com/user/mitsuhashipress

 中味の詳細は割愛するが、要約するに、日本のマスコミは不都合な真実を隠して国民受けする情報ばかり流しているという内容である。たとえば中国経済は既に2009年位から陰りをみせているのに中国市場に進出しない手はないと企業を煽る。その結果、進出した企業は今、後退する中国経済において国家規制のもとに撤退するにできない状態に陥っているという話。TTPについても、実効すればワインやチーズが安くなるという明るい話題を吹聴しているが、実は実際にTTPの効力が発効すれば、外国人ブローカーによる不動産や保険の爆買いや移民の急増を招いて日本売りとなるとか。他にもいろいろあったが概ねそれ的な話であるが、最後まで神妙に読み進むと、結局は彼が発刊している「月間三橋」の宣伝へと誘導される。

 それではたとえば経済問題において、あなたは経済学者の竹中平蔵氏と異端者と言われる経済評論家の三橋貴明氏のどちらを信じますか。かつて愛知のTV番組でふたりは激論し、大臣時代に派遣労働自由化を推進した竹中氏の矛盾を三橋氏が指摘したら、竹中氏は失礼だと激昂した。しかし私に言わせれば、「インフラを売れば1000兆円の借金は簡単に減らせる」と豪語する竹中氏も「日本の力はこんなもんじゃない」と豪語する三橋氏も同じ穴のムジナなのである。ふたりは蝸(か)牛角上の争いをしていないだろうか。

 たとえて経済の話を出したが、同じように政治、環境、防衛、健康、教育などあらゆる分野において、実は真相はこうだという話題がネットに溢れる時代である。そのたびに、そうだそうだとシェアーしてまたたく間に拡散する。人間はもともと判官びいきであり、隠された情報を知りたがり、その情報を知り得たことで優位性を感じるからである。そしてこのような情報がもてはやされると、決まって反対の立場の情報が出てくるのも常である。

 日本のマスコミの凋落は今に始まったことではなく、三橋氏が言う「日本のマスコミが隠す不都合な真実」は正にそのとおりである。しかし、問題は不都合な真実の中味であり、真実とする根拠である。さらには本当に正しい真実は何かである。我々は今、未曾有の情報ラッシュの中にいる。何が真実で何が真実でないのかを見極める力が試されている。そして、これこそが国力の礎なのだと思う。権威や肩書き、感情や好き嫌い、大勢や流れにとらわれることなく、自らが正しい情報を掴むために今こそ汗しなければならない。まずは手始めに、全ての情報を疑ってかかろう。次に予見なく情報の真贋を見極めよう。





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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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