小賢しい





  「小賢しい(こざかしい)」とは、広辞苑によると、「①利口ぶって、生意気である ②悪がしこい」とある。普通に「賢しい(さかしい)」だけだと「賢くすぐれている」と褒め言葉であるが、「小」が頭に付いただけで転落する。今をときめく小池都知事の最近の言動を見聞きし、彼女を一言で評してどういう表現がふさわしいかと考えた末、思いついた「小賢しい(こざかしい)」である。


 そもそも彼女はいわば自民の造反者である。その彼女がこちらも民進の造反者と結託し、希望を立ち上げたのである。そこまでは許そう。その希望が、民進からの議員の受け入れにおいて「選別する」と言う。なんとも、「おこがましい」「小賢しい(こざかしい)」話である。昨日できたばかりの造反者の党が、一度は政権を取った経験ある党員を、しかも造反しないで踏みとどまったかつての朋友を「選別する」というのだから。民進も民進である。小池さんの口車に乗って、全員が受け入れられると約束してもらったはずが、踏み絵の憂き目に遭い、おまけに誓約書まで書かされるとは。これでは、名も捨て恥を受け、実のない話である。日本発の女性首相誕生のチャンスを失った原因は、、「選別する」という「小賢しい(こざかしい)」態度に他ならない。


 小池氏は政策の一致を強調するが、どれだけ政策が一致する議員がいるというのか。自民だって、改憲論者から慎重派までさまざま。民進だってリベラルから自民と変わらぬ者までいる。政策といっても結局は数の力。前原さんの「どんな手段を使っても安倍政権を倒す」という意味は、民進を希望がすべて受け入れて、連合の全面協力を受けるという数の論理である。


 小池都知事のパホーマンスと勝負勘にはほとほと敬服する。しかし中味がなにもないのだ。国民はそんなに簡単に騙されませんぞ。希望に期待するは50%以下であり、小池さんは都知事に専念すべきが70%に及ぶ世論調査がそれを物語る。国民の多くは自民に代わる受け皿を欲していた。その乾ききった喉の溜飲が下がる思いも束の間、事態は以前よりも複雑になり、混迷してきた。小池劇場の華やかなデビューと終焉であった。




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Xデー







 日本上空をミサイルが飛び超え、水爆実験が繰り返され、いよいよ核を搭載したICBMが実現されようとしている。一歩一歩、しかし急速なスピードで恐怖のXデーが忍び寄っている。


 今回の水爆実験の威力は広島に投下された原爆の三千倍以上と言われている。攻撃対象によって、威力を数十キロトン級から数百キロトン級にまで任意に調整できるとも誇示している。そして、それ以上に最も脅威なのは、朝鮮中央通信が「高い空で水爆を爆発させ、広い地域に超強力なEPM(電磁パルス)攻撃さえ加えられる弾頭である」と明らかにしたことである。


 EPM(電磁パルス)攻撃がなされれば、対象国全土の情報通信機器が機能不全となり、すべてのインフラ機能やレーダーなどの防衛網を停止させ、対象国は核の被害に遭うまでもなく国は消滅する。


 世界は、国連は、「断じて許せない行為」、「最も強い制裁を与える」と強い言葉を発するが、制裁の効果は全くなく、手詰まり状態でいる。そんな中、「北との戦争やむなし」との米世論も台頭しており、万一そうなれば、地球規模の破滅が予想される。


 世界は最初「北にそのような力はない」と見くびって失策し、次に「北の核保有を断じて認めない」と制裁するものの、一切構わず、北は核保有を実現してきた。「北はならずもの国家」と罵声を浴びさせたところで、なんの解決にもならない。


 我々日本人は米国に組した立場で物を考えるから、北はとんでもない国だと思うのである。しかし、そもそも論で考えると、核保有国が核を手放さないどころか削減の意思もないのに、相手国の核保有を認めないというのは、いかがなものであろうか。道理が通らない話である。


 世界の破滅を阻止するために真剣に北と話し合うためには、核保有国が核の撤廃という強い意思をもって、対等の立場で北に向くことしかないのではないかと考える。平和な世界を子供や孫の世代に引き継ぐために、世界の英知をもってこの難局を救うことを祈る。




国家の狂妄(きょうぼう)







 「目は口ほどに物を言う」の諺のとおり、誰が真実を語り誰が嘘をついているのか、国民の目には一目瞭然である。嘘で誤魔化せば、弱気な政治家は眼が泳ぎ、筋金入りの官僚はただただ一点を見つめる。そして発する言葉は、それはデマ、それは単なる私的なメモ、情報操作だと繰り返し、事実を完全否定する。威風堂々の喜平さんと比べるまでもなかろう。


 では果たしてなぜ一国の主たる政治家が手を染めるのか。調べれば調べるほどに奥が深く、煽(あお)った後に退散した政治家と裏切られた民は、共に日本会議、憲法改正、軍国主義で繋がるのである。ひと握りの政治家の話ではない。多くの政治家が絡んでいる。トップひとりが責められている間、火の粉がふりかかぬかと背後の不安げな閣僚の様子が手に取るように読める。


 お膳立てをされてそれに乗った民に落ち度がないわけではない。しかし、最も責められるべきは巨額な国費を投じて不法なお膳立てをした官にある。しかし一旦問題が表面化すると、知らぬ存ぜぬの一点張り。そして最後は本質から反れた案件でかつては信頼した民を立件する。
 

 国家とはおぞましいものである。あるものをないと言い切る。言ったことを言ってないと嘘ぶる。会ったのに会ってないと言い切る。その証拠も握り潰す。裏切り行為を恫喝で脅す。嘘が正義となり、正直に報告した者は責められ、正義感をもって告発した者は永遠に葬られる。仮に道路の石ころを蹴っただけでも、道交法で別件逮捕する。それが国家捜査というものだ。


 狂妄(きょうぼう)とは、「正気とは思えないほど道理にはずれていること」(広辞苑)である。ひと握りの政治家の野望が国家の狂妾(きょうぼう)を招き、日本を危険な方向に導いているように思えてならない。



落日を見たり





 まるで西部劇の悪保安官を髣髴させる立ち振る舞い。顔を真っ赤にして暴言を吐くさまは、凶暴なマントヒヒのボスのようでもある。彼が発する言葉は短絡的であり、感情的であり、いかほどの知慮も垣間見れない。そればかりか、国家にしろ個人にしろ、相手見境なしに名指しで挑発し、攻撃する。自分の主張に従わないものを誹謗中傷し、切り捨てる。その言動はあまりに稚拙であり、狂乱である。


 ある人は、彼の言動を計算づくのものだと評する。しかし、そうではない。なぜなら、そうすることで彼が得るのは選挙で得た狂った支持者を食い留めることしか過ぎないからである。もはや彼は単なる無知な狂乱者と言わざるを得ない。


 いろんな人種が坩堝するアメリカにおいて、ひとりやふたり彼のような時代錯誤の馬鹿者が出てきたとて不思議なことではない。問題は彼を大統領に選んだ国民にある。イギリス国民がEU離脱を選択したとき、イギリス国民の浅はかさに驚いた。しかしアメリカ大統領に彼が選択された瞬間、アメリカが潰えた。


 民主主義を掲げ、その樹立のための歴史的な血と汗を積み上げてきた過去は一体、何だったのか。もしアメリカ人に一粒の良識の魂が残されているなら、今こそ彼を糾弾し、降ろさせよ。その代償として、大混乱を招くのは必至であろう。それでも立ち上がるべきである。勇気をもって「NO」と言うべきである。弾劾でもなんでも良い。あらゆる手段を講じて、今こそ、自由と民主主義を奪還すべきである。



信なくば立たず





 トランプ次期米大統領が立候補に名乗りをあげたとき、聴衆は異口同音に悪たれと馬鹿者呼ばわりした。大統領選終盤においては、あの愚か者の暴言者が大統領になるはずがないと高をくくった。そしてその愚か者がまさかの勝利を収めた瞬間、米国人ならずとも世界が凍え切った。発する言葉は、「なぜ」と「まさか」。同じ事をイギリスのEU離脱の折にも経験した。


 トランプ氏のビジネス選挙戦の勝利なのか、国民の愚かさなのか、その原因はわからない。しかし国民投票で決する限り「なぜ」と「まさか」が繰り返され、我々はこの不確実性社会における民主主義のあり方を問うことになる。


 そしてさらに深刻なことは、そのような愚か者をSNSの世界に放し飼いにしたとき、世界が翻弄させられ、混乱と悲劇を起こしかねないということだ。北米のモーターショーにおいては、トランプ氏のツイッターのつぶやきに呼応し、名高いメーカーのトップがこぞってメキシコ工場撤退を決定したり、アメリカへの投資を約束したり、雇用に貢献すると発表した。まだ大統領に就任してもいないトランプ氏の発言、それも正式会見ではなく、ただのつぶやきに、なぜ世界のトップはひざまづき迎合するのか。


 トランプ氏の言う自国第一主義では世界の経済も平和も守られる訳がない。そればかりか牽引国の暴挙がてぐすねを引いていた赤軍団の暴発の連鎖ともなりかねない。それがわかっていて、政治経済のトップはなぜ反発せず迎合するのか。世界の経済と平和を維持するには決死の覚悟と信が必要である。彼の言動が米国の悲劇、そして世界の悲劇の連鎖の始まりとならぬよう、世界のトップは信をもってあたるべきである。




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団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

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