季節の移ろい、歳の移ろい






 日が短くなったなぁと感じはじめて、幾日経ったろうか。思う間もなく冬至を迎え、これからは駆け足で年末に突入し、あっという間に年を越すことになる。

 年々歳々この時期を迎えるたびに、年の瀬の気ぜわしさをあまり感じなくなってきている。昔みたいに賀状を早くから準備しなくなった。いただいた方にだけ、心を込めて手書きの賀状を出すのも乙なものだ。形だけの賀状のやりとりはもう止めたい。正月には家族が集り賑やかになるが、万端の備えはしなくなった。普段着で迎えよう。その方が、迎える側も迎えられる側も気楽だろう。

 この歳になると、冬の情景も捨てたものではないと感じるようになった。爛漫の春も灼熱の夏も、それはそれで好きだが、セピア色のこの時期もいいなぁと思う。

 身包みを削ぎ落とされた冬木立は、私にとっては憐れみの象徴ではなく、屹立とし開き直りを感じる。木々の枝は寒々とした天に向かい、挑戦的である。舞い散る落ち葉も役割を終えて小躍りしている。

 これまでの人生、長い間、突走ってきた。あくまでも強気で、泣き言を言わず、前ばかり向いてきた。でも、そろそろ立ち止まってもいいかなと思う。時には弱音を見せてもいいかなと思う。しかし、信念を貫き挑戦する気概だけは持ち続けたい。

 年の瀬の情景を感慨深く眺め、人生の今後の生き方と重ねる私がここにいる。




  本年のブログはこれにて終了します。本年もおつきあいくださりありがとうございます。
 来年が皆さまにとって良い年であることを祈ります。


スポンサーサイト

多忙にて





 このところ湧き水の如く仕事が舞い込んでます。まるでバブル期の年度末のようです。夜中に目を醒ましては会社に出かける毎日です。忙しいと遠慮するのに、土日があるでしょう、祝日があるでしょう、何とかできないかと頼まれます。無論、土日祝日も勘定入れてのことですが、頼み込まれれば人情の血が騒ぎ、結局、請け負う始末。ありがたいことです。

 そんなわけで、今のところブログを更新する暇もありません。3月末までお休みさせていただきます。みなさんのところには気分転換で時々参ります。ブログ再開の折はもう桜も咲いているでしょう。では、みなさん春までもう少し。風邪など召さぬようにお元気で。




酷暑を乗り越えて




 長い長い今年の酷暑は一日で秋へと一変した。西日本では先週末土曜日から日曜日にかけての大雨が通り過ぎると、明くる日には一気に秋らしい涼風が吹いた。日本全国、多少の違いはあっても、秋への変わり目の速さは似たものらしい。それまでのエアコンなしでは寝苦しかった夜が、一夜にして、窓を開けて寝ると寒いと感じるこの急変はどうしたものか。

 それにしても、今年の夏は暑かった。それに長かった。気温の上昇も記録ずくめだったが、ゲリラ豪雨も記録的であった。大気の不安定さ、海水温の上昇変化、黒潮の流れの変化、局所的な豪雨と雷、それに火山の噴火。何もかもが不安定で記録ずくめの今年の夏であった。この異常気象は日本だけではなく、世界中どこも同じようである。

 排水工などの今の土木技術は時間雨量を50mmを基本に構築されてきた。30年前に山陰で時間雨量90mmの記録的豪雨に見舞われて多くの死者が出たことがある。その当時では時間雨量90mmはとんでもない数字だった。だが今年、時間雨量100mmを越す雨量が東北、山陰、山口、北九州と全国各地で頻繁に観測された。

 経験則や過去の気象データの統計処理によって予測・構築される気象学、土木学、防災学、水文学など、すべての学問が今までのやり方を見直されるときにある。そればかりか、我々自身の生活のあり方や物の考え方も見直す必要があるのかも知れない。梅雨はこの時期だとか、暑さもお盆までとか、この程度の雨だったら大丈夫だとか、定常的な季節感と気象に裏づけされた今までの生活の常識を疑ってみる必要があろう。

 兎にも角にも、今年の酷暑を乗り越え、生き長らえた気持ちで今はホットしている。ただ、この後の秋は短い。仕事に遊びに、短い秋を存分に楽しもう。



iwashigumo

山里に夏は来ぬ

 
 連日の猛暑と日常の喧騒から逃避して、久しぶりに、山里の山小屋に籠る。自宅から車で45分のところにある山小屋の標高は850m。近くにスキー場や牧場があり、市街地との温度差は6℃もある。季節感覚は平地と1ケ月から1ケ月半位のタイムラグがある。12月から2月末まではほとんど積雪でクローズし、3月末にようやく山開き。5月のゴールデンウイークあたりに桜が満開となり、先週行ったこの時期がようやく紫陽花満開の季節である。薔薇も少し残っていた。平地と同じように灼熱の太陽が照り返すが、さすがに日陰は涼しい。夏はエアコン要らずで、夜は少し寒い。



2013夏らかん


山の薔薇


 山小屋は計画して建てるまでは楽しいが、建てた後が大変。使っても使わなくても毎年、固定資産税がかかる。電気も水道もガスも電話も、それぞれに基本料金がかかる。それに、何と言っても管理が大変である。ときどきは風通しをしないと湿気でカビ臭くなる。スギナと笹が繁茂し、草取りと伐採が大変である。雨と雪による建築材の腐植が激しい。積雪の重さでテラスが全壊した年もある。野鼠、ヘビ、タヌキの駆除。冬は凍結防止と忙しい。先週は階段の手摺りに防腐ニスを塗りに行った。


山の紫陽花




 ここは携帯が繋がらない、テレビはない、パソコンもない、オーブンもない。不便極まりないが、たまにはそれもよかろう。ギターを弾く、音楽を聞く、読書する、絵を描く。七輪に炭を熾して肉と野菜を焼いて食べる。至ってシンプルであるが、考えようによっては贅沢な生活である。



らかんでギター




 そんな山小屋から娑婆に戻ってくると、一時忘れていた熱波を受ける。瀬戸は凪ぎで波もない。今日も不安定な天気で対岸の厳島もかすんでいた。




マンションからの眺め




イレギュラーな季節変化と世情



 今年の冬は例年になく寒いね、春が待ち遠しいね、そんなことをついさっきまで言っていたような気がする。やがて待望の桜の便りが聞けるようになった。しかし、今年の前線は例年のようにジワジワと規則的には北上しなかった。花のお江戸が満開だというのに広島は三分咲き。「順番が違うだろ!」と言いたかった。ようやく広島で桜の満開を迎えたかと思ったら、春の嵐であっけなく散ってしまった。いくら何でも散り際が良すぎる。昨年、あと何回花見ができるのかと思っていたが、これは想定外。罰ゲームとしてあと一年命を引き延ばしてもらおう。

 四月に入ると、春を通り越して急に真夏日になった。かと思うと、あくる日にはヒョウが降って花冷えする。ストーブを片付けたりまた出したりと、なにかと天に振り回されて慌しい。寒暖の変化に木々も草花も躊躇している。例年なら、フキノトウ、土筆、ワラビと続くが、今年は順不同で不揃いである。隣の家ではハナミズキが満開なのにわが家ではまだ水仙が残っている。里では今年の筍は一斉ではないらしいとの知らせ。なんだかおかしいぞ。

 このところ仕事が忙しくてブログに手をつける暇もなかった。仕事もようやく落ち着いてきて世の中をゆるりと見渡すと、日本も世界も抜き差しならぬ状況になっている。アベノミクスという妖怪な景況に浮かれている間にも、間仕切りのない国境を越えて環境汚染と病原菌感染がひたひたと拡散し、テロや戦争の恐怖が世界に蔓延している。地球は今、いろいろな意味で一発触発の危機と転換期に直面している。そんな気がしてならない。




プロフィール

geotech

Author:geotech
geotechのブログへようこそ!

団塊の世代を突っ走った田舎侍の遠吠えです。聞いてやってください。実話から世評までもろもろですが、一貫して、辛口です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
blogram投票ボタン
フリーエリア
シニア・ナビ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR